眞子さまは「複雑性PTSD」:心の傷ついた人と私たち
■眞子さまご結婚
宮内庁は、秋篠宮家の長女眞子さまと小室圭さんが10月26日に結婚されると発表しました(眞子さまと小室圭さん10月26日に結婚、会見も 宮内庁発表:毎日新聞10/1)。
同時に宮内庁は、眞子さまが「複雑性PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)」の状態になっていることを明らかにしました(眞子さまが複雑性PTSD状態に 宮内庁公表 医師「結婚巡る誹謗中傷で:毎日新聞10/1)。
■複雑性PTSDとは
まず、PTSD(ポスト・トラウマティック・ストレス・ディスオーダー)とは、死の危険を感じるような体験をした後に、その恐怖がよみがえるフラッシュバックや、悪夢、不安、緊張、過敏、現実感の喪失などが続く心の病です。
PTSDは、珍しものではなく、大きなショックを受けた後には誰もがなりうる心の病気です。
たとえば、バイク事故のあとでバイクに乗れなくなるような状態です。ショックのあとで短期間症状が出るのが「ASD(急性ストレス障害)」、1か月以上長く続くのがPTSDです。
今回の「複雑性PTSD」は、一般の「単純性PTSD」とは原因が異なります。単純性PTSDは、事故のような一回の大きな出来事が原因になります。しかし複雑性PTSDは、一回一回は命に関わるほどの出来事ではなくても、その出来事が何回も長く続いた結果起こるものです。
たとえば、今日一日絶食したり、極端に食べすぎたりしても、多少の体調不良にはなっても、すぐに元気になれるでしょう。しかし、毎日のようにアンバランスな食事を続ければ、しだいに健康を失い、生活習慣病になるかもしれません。
心も同様です。毎日の辛い出来事によって、心の問題は大きくなるのです。子供時代の虐待体験など、長期反復的なトラウマ体験が複雑性PTSDを起こします。
上記毎日新聞の報道によれば、
眞子さまは「自分自身と家族、結婚相手と家族に対する、誹謗(ひぼう)中傷と感じられる出来事が長期的に反復され、逃れることができないという体験をされた」と説明されています。
さらに眞子さまは、「人間としての尊厳が踏みにじられていると感じるようになった」「これまで恐怖感を再体験(フラッシュバック)することもあり、幸福感を感じるのが難しい状態にある」ともされています。
■眞子さまのこれからと複雑性PTSD
眞子さまのご結婚には、残念ながら少なからぬ国民が疑問を持ち、反対もしています。「多くの人が納得し喜んでくれる状況」とは言い難い状況です。
その中でのご結婚です。ご結婚に際し、幸多かれと願うばかりですが、これまでのバッシングに加えて、これからも多難な道が待っているかもしれません。
皇室離脱、結婚、新婚生活、転居と海外生活、転職。これらは、どれもこれも大きな「ストレス」です。
ストレスとは、悪い出来事ばかりではありません。結婚も新婚旅行も出世も希望の転職も、緊張が伴うストレスです。うれしくて頑張るのですが、心身に負担はかかります。
報道によれば「周囲の方々の温かい見守りがあれば、健康の回復は速やかに進むと考えられる」とされています。
相手が誰であれ、批判は大いに結構ですが、人格否定や誹謗中傷はいけません。
複雑性PTSDの症状を抱えたままの生活の激変、新生活のスタートです。何よりも、身近な人によるケアが大切です。身近な人がまず、複雑性PTSDを理解し、新婚の嫁の気持ちを理解し、支えなければなりません。
簡単に実家に帰ることなどできない眞子さまです。小室圭さんをはじめ、新しく家族になる方々の責任は重いと言えるでしょう。
診断名がついたということは、家族が、社会が、その人を支える役割があるという意味なのです。
*補足:ネット上の反応 #国民のせい を受けて新しいページをアップしました。
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*皇室関連の話題は微妙な話題です。さらに、予想外の精神科的な診断名がついたという微妙な問題となりました。マスコミも戸惑っているようです。これらの問題も、また取り上げたいと思います。
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「眞子さまは「複雑性PTSD」:本音トーク:宮内庁 vs マスコミ、ネット民?」(ヤフーニュース有料)