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メンタルが強い人から学ぶ、メンタルが弱くなる「原因」と強くする「習慣」とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「自分はいつも失敗ばかりで、ダメな人間だ」「他の人に何と思われているのか気になる…」「本当にこの選択は正しかったのだろうか?」など、いつも自分を責めたり後悔したりすることはありませんか?

このようなメンタルが弱い状態に陥っていると、常に自分に自信が持てずネガティブな方向へ物事が進んでしまうことがあり、本来持っている自分の能力を活かせず、十分なパフォーマンスを発揮することができなくなる可能性が高くなります。

そうならないためにも、日ごろからメンタルの調子を整え、自分自身の在り方を前向きに評価していくことが大切です。

「どうせ私なんて…」とあきらめず、今日から少しずつできる「メンタルを強くする方法」について紹介したいと思います。

メンタルが弱くなる「原因」は?

メンタルが弱くなる要因は、その時の状況や体調、性格などいろいろなことが複雑に絡み合っていることが考えられます。

具体的にどのようなことがあげられるのか、考えてみたいと思います。

・ネガティブ思考は誰でも持っている

ネガティブ思考は誰でも持っている思考のクセだと言えます。

なぜなら、過去のイヤな出来事を思い出すことで、再び同じ失敗を繰り返さないように、脳が振り返りをしているからです。

いわば過去に起こった災害を想定した避難訓練のようなものだと言っても良いかもしれません。

つまり、ネガティブ思考は危険を回避するために、脳が自然に行う思考回路で、誰にでも備わっているものです。

しかし、この自然に発生するネガティブ思考を放っておくと、避難訓練は自動的に繰り返されることになり、思考の大半が過去のイヤな出来事の振り返りと、今後起こり得るイヤなことへの準備に費やされてしまうことになります。

意識的に行えば、身を守ることにつながるネガティブ思考ですが、常に不安と心配などの負の感情や思考で頭の中が満たされてしまうと、物事を冷静に建設的に考えることが難しくなってしまいます。

特にメンタルが弱い人の場合は「自分はダメだ」「何をやっても上手くいかない」など、自分を否定する方向の発想が浮かびやすくなっていると言えます。

ネガティブな思考からネガティブな気持ちが生まれ、イヤなことばかり考えてしまう…といった負の連鎖が生まれがちです。

・自分のネガティブ思考に気づくことが大切

人は意外と、自分の行動や感情を意識できていないことが多くあります。

人の心は「意識」と「潜在意識」の2つの領域に分けられており、意識は自分で気づいている部分、潜在意識は無自覚の部分とされています。

一説にはこの2つの領域が心に占める割合は、意識が10%、潜在意識が90%と言われています。

つまり、人は自分の心の内の10%しか見えていないということです。

そこで、潜在意識を上手に使うためには、まずネガティブ思考に陥っている自分に気づくことが求められます。

「気づいたところでイヤな気持ちは変わらないのでは?」と思うかもしれませんが、気づきを得て客観的な視点から眺めると、次にどうすれば良いのかを考えることにつながり、ネガティブな感情から自分を切り離すことができるのではないでしょうか。

メンタルを強くする「習慣」とは?

人は誰でもネガティブな思考に陥りやすいということがお分りいただけたところで、次はメンタルを強くする習慣について考えてみたいと思います。

ちなみに、ネガティブな思考から抜け出す方法の一つとして、「名前」をつけてみるのもオススメです。

イヤな感情が浮かんだら、「後悔」「嫉妬」「不安」など何に該当するのかを明確にすると、自分の思考に気づくことができ、無意識にネガティブの連鎖にはまることを防げます。

特に思い浮かぶ負の感情がある場合は、可愛い名前をつけてみるのも、自分の気持ちを把握でき、引きずることが少なくなるかもしれません。

・自分の感情をノートに書く

ノートに感情を書くと自分の考えが整理でき、客観的に理解することができます。

今の自分を理解し、認めるということは自己肯定感を高める助けにもなります。

ネガティブな感情に心がとらわれてしまうと、気分の切り替えが困難になりますので、ノートに書き移すことで気持ちをスッキリさせましょう。

いつでもどこでも書くことができるように、ノートを持ち歩くと良いかもしれません。

また、お気に入りのペンやノートを用意するとモチベーションアップにつながります!

・イヤな面を転換する

メンタルが弱い人には、自分のことが好きになれない、嫌いだという人もいます。

「優柔不断」「心配性」「神経質」などありのままの自分を見つめるためにも、まずは自分の嫌いだと思う部分をノートに書き出してみましょう。

その上で、ポジティブに捉え直すことができないか、考えてみましょう。

優柔不断は物事を慎重に進められる、心配性は危機管理能力が高い、神経質は責任感が強いなどのように、人の性格には多面性があります。

見方を変えると長所になるのだということを念頭に置いて、自分の良さをどんどん発見しましょう!

まとめ

今回はメンタルが弱くなる原因と、メンタルを強くする習慣について紹介しました。

自分の中のネガティブ思考に気づき、負のループに陥ることを避けるためにもぜひ、感情を書き移す習慣を持つようにしてみましょう。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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