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不安や緊張を感じた時の対処法とは?不安神経症について解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「不安神経症」は何についても過度に心配し、慢性的な不安に陥る状態を言います。

交感神経優位の病態を示しやすく、動悸や胃腸症状、発汗、震え、筋緊張を感じたりする傾向があります。

また、「病気になるのではないか?」「将来はどうなっているのだろう…?」「事故に遭ったらどうしょう」といったさまざまな心配事や不吉な予感を常に覚えてしまいます。

この病はどちらかというと、女性に多く、本人の体質や環境的なストレスとも関連していると言われています。

不安神経症は突然発症するというよりも、ライフサイクルによる一つのプロセスとして長い経過を有していることが多く、構造的に理解することも大切になるとされています。

「不安神経症」とは?

何が不安なのか?はっきりとした対象や原因もなく、漠然とした不安感にさいなまれます。

身の回りの色々なことが気になり、次々と不安材料が出てきたりします。

「将来」「事故や犯罪」「不幸」など根拠もないことに大きな不安を感じ、ふらつきや動悸、呼吸困難といった身体症状を伴うこともあります。

しかし、医療機関で検査を受けても異常が見つかることはなく、経過観察になることもしばしばあります。

不安神経症を発症する原因は、はっきりと解明されていませんが、ストレスの蓄積からいつの間にか発症しているケースも少なくないようです。

「不安神経症」の症状は?

色々なことに対するありもしない不安や悲観的な予測が漠然と続き、何となく落ち着かずソワソワしたり、イライラしたりします。

また、呼吸が苦しい感じや動悸、頻脈、口渇、冷や汗、めまいや震えなどの症状が続くこともあります。

このような症状が常に続くため、心が休まることがなく仕事や勉強、家事が手につかなくなるなど、生活面にも支障が出てしまいます。

受診のめやすは?

理由がない不安が長く続く場合は、早めに受診をするようにしましょう。

不安神経症は、漠然とした不安感と一緒に、先述したような身体症状が表れることが多くあります。

そのため、内科等を受診することも多いようですが、異常が見つからず、回復に時間がかかってしまうこともあるようです。

もし「理由がない不安」にさいなまれているようであれば、精神科や心療内科を一度受診してみるようにしましょう。

治療方法としては、薬物療法とカウンセリングなどの心理療法を併用するのが有用とされています。

「不安神経症」にならないための「自己覚知」とは?

できるだけ楽しい話をしたり、好きな音楽を聴いたり、趣味に没頭するなどして上手に対処することが大切です。

日常の中で、不安や怒り、緊張を感じることも多くあるかもしれませんが、前向きな方向へ気持ちを切り替えられるような方法をいくつか持っておくと良いでしょう。

そのためには、まずは自分を知ることが大切です。

気分が優れない時に、どう対処するのが良いのか?元気でいるためのステップを考えてみましょう!

・困難な感情を和らげるための「道具」を考えてみましょう

たとえば、「友人と話をする」「お風呂に入る」「音楽を聴く」「好きなものを食べる」「テレビを見る」「病院で相談する」などです。

・元気でいるために避けた方が良い事柄を考えてみましょう

たとえば「アルコールをがぶ飲みする」「我慢する」「苦手な人との接触」「散財」などです。

・あなたにとっての「注意サイン」を明らかにしましょう

精神的にも肉体的にも、しんどくなってきているかもしれない状態を考えてみましょう。

たとえば、「楽しみが見つからない」「一人になりたくなる」「食べ過ぎてしまう」「お金をたくさん使ってしまう」など、何らかのサインがあるはずです。

・「注意サイン」への対処法を考えてみましょう

注意サインに気づいたら、それに対処する方法を考えます。

注意サインが出た時、どうすれば調子を回復させることができるのでしょうか?

はじめに考えた「道具」を参考に考えてみましょう。

リラックスは目的ではない

「リラックスしたくてもできない」「リラックスするのが苦手」という方の声を聞くことが多くあります。

しかし、間違えてほしくないのはリラックスすることが目的ではないということです。

「リラックス」そのものを目的にしてしまうから、緊張したり不安を感じたりしてしまうのだと思います。

目的は今ある状況に集中することです。

感情や気持ちは結果であって、目的ではありませんよね。

「リラックスしながら、話そう」「家ではリラックスしなければならない」などと考えていると、つい身構えてしまい結果的にストレスを感じてしまうことになります。

「与えられた状況」や「今ある環境」が必ずしも魅力的とは限りませんが、何かしらのポジティブな面を探して、状況に集中することで不安を緩和させ、結果的にリラックス効果やワクワク感が得られることがあります。

まとめ

物事を悲観的な方向へ考え出した時は、もしかしたら心身ともに疲労を感じているサインかもしれませんので、早めに自身の異変に気付くためにも普段から自分への対処法を持っておくようにすると良いですね!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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