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HSPは要注意!人間関係リセット症候群に陥りそうな時に気を付けたいポイントとは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

「人間関係リセット症候群」はこれまで関りがあった人との関係性を一度にバッサリと断ち切ってしまうことを言います。

人間関係でトラブルがあったり、人付き合いに疲れたりした時は、誰でも「一人になりたい」「誰とも関わりたくない」と感じてしまうことがあるものですが、突然周囲との関係を一斉に断ち切ってしまうと、後で後悔することになったり、孤立してしまうことになったりしかねません。

今回は人間関係リセット症候群に陥らないためにも、気を付けたいポイントについて考えてみたいと思います。

人間関係リセット症候群に陥りやすい人は?

同じ環境下に置かれていても、人間関係に疲労を感じやすい人とそうでない人がいます。

その違いは何なのでしょうか?

体質や気質、その時の状況や立場、運などが複合的に影響し合い、良い方向へ昇華できたり、悪い方向へ考えてしまったりするのだと思います。

では、人間関係リセット症候群になりやすい人はどのような特徴を持っているのでしょうか?

・いつも仮面をかぶっている

本音を言える友人や知人、同僚などがおらず、いつも仮面をかぶった自分を演じている傾向があります。

素の自分をさらけ出すことがこわく、ストレスは溜まる一方に…。

周囲の人と表面的なやり取りしかできないため、最終的にはつまらなくなり関係性に意味を感じなくなってしまいます。

・完璧でないと気が済まない

完璧を求めてしまうと失敗した自分のみならず、周囲が許せなくなり、「こんな関係性はイヤだ!」と初めからやり直したくなったり、その場を放棄したくなったりしてしまうことがあります。

何事も完璧に進まないとストレスを感じやすく、心の安定が保たれない傾向があります。

・面倒くさいと思ってしまうことが多い

人付き合いを面倒くさいと思う傾向が強く、一人でいる方がラクだと思っている人は、人間関係リセット症候群になりやすいかもしれません。

チームワークが必要とされる時に意見が食い違ったり、トラブルが起きたりしたら、そのストレスに耐え切れなくなり、極端な対処をしてしまうことがあるかもれません。

「我慢」「思考」「他人軸」のワナとは?

人間関係リセット症候群に陥る人は、心がクタクタに疲れていることがあります。

なぜそんなにも疲れているのでしょうか?

  • 我慢する毎日を送っているから

心が疲れている理由の一つめは、何かを我慢する毎日を送っているからだと言えます。

特にHSP気質を持つ方は、日々が我慢の連続だと言う方も多いのではないでしょうか?

そんなHSPさんこそ、人間関係リセット症候群に陥りやすい人の特徴に合致する傾向があるため、日ごろの過ごし方に気を付けていただきたいと思います。

たとえ一つ一つは小さな我慢であったとしても、積み重ねていく内に我慢することが当然のようになってしまい、自分の本音が分からなくなったり、痛みに鈍くなったりしてしまいます。

このまま放っておけば心は疲労困憊の状態になり、ある日突然、自分でも思いがけないような激しい行動を取ってしまうことになるかもしれません。

  • 「感情」よりも「思考」を優先しているから

他人や周囲、社会の常識、規則など「思考」を優先する生き方と、「したい」「したくない」など自分の欲求を満たす「感情」を優先する生き方があります。

一見するとあまり変わらないように感じるかもしれませんが、両者には大きな違いがあります。

「~しなければ」「あの人はこう思う?」など思考優先の生き方は、自分以外の外側にある情報を物事の判断基準としてしまう傾向があります。

一方、感情優先の生き方は自分の気持ちや感情、欲求に自然と気づける傾向があります。

そのため、物事の判断基準は常に自分自身にあるということになります。

自分の外側に判断基準がある人は、外の変化に絶えず敏感でなければならず、気を張っていなければならないため、心はどんどん疲弊していきます。

  • 「他人軸」を意識して生きているから

親や教師、上司など自分以外の誰かを判断基準にして、自分の行動を決定している人は「他人軸」で人生を生きているということになります。

進学や就職、結婚といった大きなライフイベントでの判断などは、非常に分かりやすい例ですが、日常生活を他人軸でいきているかどうかは、なかなか気づけないこともあるのではないかと思います。

例えば、「体調が悪いのに会社や学校に行く」といった義務感を優先してしまったり、「人と自分を比較する」とった優劣や勝ち負けを意識してしまったりすることも他人軸で生きていると言え、日常の中で心が疲弊する原因となります。

まとめ

人間関係リセット症候群に陥りそうな時は、心が疲れ何事に対しても自信が喪失し、自己肯定感が下がっている状態にあるかと思います。

「少しいつもの自分と違うな…」と感じた時は、その気づきを大切にし、こまめなストレス発散やリフレッシュを心がけ、気を晴らすようにしてみましょう。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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