燃え尽き症候群にならない「バーンマネジメント」という考え方
何かに夢中になり、慢性的なストレスが持続すると、途中から極端に意欲をなくすことがあります。「バーンアウトシンドローム」「燃え尽き症候群」と言われます。
燃え尽きる人、バーンアウトしてしまう人の特徴は、自分の心に火をつける前に、その火をマネジメントできる仕組みがないことです。寒いからといって、家の中で燃えそうなものに火をつけてしまったらどうなるでしょうか。しばらくはいいでしょうが、その火を制御することができず、大切なものまで燃やし尽くしてしまいます。
とはいえ、いつまでも寒いままではいけません。心が凍えてしまうし、「お寒い人生」なんてまっぴらごめんだ、と思う人も多いことでしょう。
燃やしはじめることを「バーンオン」という表現だとすると、「バーンアウト」は燃え尽くしてしまうこと。しかし、「バーンアウト」ではなく「バーンオフ」できればいいのです。コンピュータの利用をはじめることを「ログオン」と言い、利用を終了することを「ログオフ」と言うように。自分の意志でスイッチの「オン/オフ」ができるようにすればいいのです。
自分の心に、暖炉や薪ストーブをイメージします。
心に火をつけたい場合は、薪をくべて火をともします。よけいなものまで燃やし尽くさないよう、薪ストーブで管理するのです。このように「バーンオン/バーンオフ」を自分の意志で繰り返せば、「バーンアウト」しなくても済むでしょう。
心に火のない日常を送っていると、お寒い人生です。自分どころか、周囲の人を暖めることもできません。心の「火」をうまく制御できるよう「バーンマネジメント」をしていきましょう。