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日本代表・山中亮平、花園の開会式が寒い件を語る。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
高校時代はスタンドオフも、現在はフルバックでプレー(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 ラグビー日本代表として今秋のワールドカップ日本大会で8強入りした山中亮平が、12月27日、大阪・東大阪市花園ラグビー場で全国高校ラグビー大会の開会式に出席。2006年度、東海大仰星高校(当時名称)の一員として日本一に輝いている。

 開会式では、ジャージィとハーフパンツを着る選手が強風の吹くグラウンドに並ぶ。山中は行進の表彰のプレゼンターとして登場した。閉会後は共同取材に応じ、高校生の選手へエールを送った。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――いかがでしたか。

「懐かしかったですね。(選手がジャージィ姿で)並んでるのとかを見たら。寒いな、とか思いながら」

――花園の思い出は。

「決勝戦ですかね、一番は。優勝した瞬間が思い出に残っています。日本代表の選手のなかでも、花園で優勝した選手はあまりいない」

――出身の東海大仰星高校は、理論武装と情熱を伝統とするチームです。

「仰星でラグビーをしたことが、僕のためになりました。ラグビーってこんなに奥が深いんだ、こんなに難しいんだというのを仰星で学べた」

――当時の同級生である渡辺悠太さんは、松山聖陵高校の監督として花園に立ちます。

「さっき、少し喋りました。きょうも試合がある。頑張って勝って欲しいです。(勝てば)30日は(優勝6回の)東福岡高校と。それは観に行きたいと思います」

――2人でラグビーの話をすることも。

「しますよ。高校の同期は、集まっても結局、高校ラグビーの話になる。いい関係です」

――ワールドカップの慰労会はしてくれましたか。

「やってくれないんですよ(一同、笑う)。今年も忘年会はあるんですけど、練習があるので行けない。早稲田大学は(ワールドカップ後の慰労会を)やってくれたんですよ。来てくれたのは10人くらいでしたけど」

――高校生選手へのメッセージは。

「3年生にとっては集大成だと思う。ミスを恐れたり、色々なプレッシャーを感じたりするとは思うんですけど、チャレンジして欲しいです。僕自身もワールドカップですごいプレッシャーがあったなか、チャレンジすることを心がけたので。それをすれば、出し切れる」

――それにしても、やはり開会式は寒いものですか。

「寒いっすね。僕の時は長袖ジャージィですけど。でも、札幌山の手高校はウィンドブレーカー着てましたよね(全員同じ服装なら上着も着用可)。皆、何で着ないんですか。寒さに慣れている札幌山の手高校が着ているのに」

 積極的にプレーするよう説いた山中は、極寒のなかでおこなわれる開会式についてもユーモアを交えて言及。年末年始は1月12日開幕のトップリーグに向け、神戸製鋼の一員としてハードワークする。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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