戦闘捜索救難ヘリコプター「HH-60ペイブホーク」の事故率について
沖縄県のキャンプハンセンで炎上大破したアメリカ空軍の戦闘捜索救難ヘリコプター「HH-60ペイブホーク」は、主に敵地で墜落した味方航空機から脱出したパイロットを回収する任務を行う機体です。敵勢力下にある地上へ乗り込んで救出する過酷な任務で、戦闘捜索救難ヘリコプターのパイロットは熟練したベテランが割り当てられ、日頃から激しい訓練を行っています。
その結果、HH-60ペイブホークの事故率はかなり悪いものとなっています。
HH-60ペイブホークは同系列の機体である陸軍のUH-60ブラックホークより3倍も事故率の数字が悪くなっています。戦闘捜索救難ヘリコプターにはベテランパイロットが集められますが、それを上回る過酷な任務と激しい訓練が課せられているわけです。航空機の事故率は同じ基本構造の機種であっても任務によって大幅に変わります。
そして事故率が高くなる原因が過酷な任務と激しい訓練によるものである以上、事故現場は戦場と演習場に集中します。基地への離着陸や単なる移動のような通常飛行に限った場合は、汎用型と事故率に大きな差はありません。機体の基本構造が同一である場合、同じ運用条件ならば安全性に違いはないのです。
基地付近の通常運用であるならば、HH-60もUH-60も安全性は同じくらいです。そして同様の事がCV-22とMV-22の関係でも言えます。