備蓄品は買い占めないで!買い占めをしたおうちが辿る末路
「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表で、あわてて買い出しに行ったという人も多いのではないでしょうか。3日分程度の飲料や食料品などならまだしも、ふだんはなかなかしないような大量買いをするのはおすすめできません。
買い占めをしたら具体的にどんなリスクがあるのか、暮らし研究家が解説していきます。
1.一気に賞味期限がきてムダにしてしまう
たとえば、今水を10ケース購入した場合、賞味期限もほぼ同じ時期にくる可能性が高いです。賞味期限直前に10ケース分のお水を使い切らなければなりません。
1~2ヶ月かけて計画的に使い切ればよいのですが、計画的に購入できなかった人が果たしてそこまで管理できるのかは疑問が残ります。ほかの乾麺や缶詰においても同様のことが言えるでしょう。
2.物置部屋ができる
衝動買いは物置部屋をつくる最大の原因となります。「災害対策だから」と特別枠にしがちですが、単純に家の中の物の量が増える点ではショッピングでの衝動買いと同類です。
収納に収まりきれないと必然と部屋の片隅に置くでしょう。それが積み重なって、部屋として機能しない物置部屋が誕生する結果となるのです。その後の管理手間も生まれ、片づくまでには数年単位になることが予想されます。
3.おうちで地震が来たときに危険性が増す
狭いおうちに住む人は、物置部屋にできるスペースもないため、通路や出入口付近のデッドスペースに置きがちです。そのため、避難経路の妨げとなってしまう場合も。
安全であるべきおうちがたちまち危険な家へと変わってしまいます。備蓄が役立つのは、健康な身体があってからこそです。備蓄よりも先に安全な環境づくりがだいじです。
自分で自分の首を絞める結果となる!
買い占め行為を見た人が焦り、さらに買い占めるといった悪循環になりがち。必要な物が必要なときに買えない状況は多くの人にとってかなりのストレスになるでしょう。品薄時には購入個数にも制限があり、値上がりする場合もあるので備蓄をそろえるのに効率的だとはいえません。
非常事態のときに困りたくなければ、計画的な備蓄購入をおすすめします。ふだんの生活を守りたいからこそひとりひとりが節度を持って行動することがだいじです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
※記事内容は個人の感想や見解を含みます。
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