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同じ日に2人が「40本」に到達。フレディ・フリーマンは40二塁打、大谷翔平は40本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(左)とフレディ・フリーマン Jul 11, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月3日、フレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)は、ドジャー・スタジアムで、シーズン39本目と40本目の二塁打と22本目のホームランを打った。

 同じ日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、エンジェル・スタジアムで、シーズン61本目のシングル・ヒットと40本目のホームランを打った。

 ドジャースは107試合、エンジェルスは110試合を終えたところだ。このペースでいくと、フリーマンのシーズン二塁打は60~61本、大谷のシーズン本塁打は58~59本となる。

 言うまでもなく、ホームランは、二塁打に勝る。

 ナ・リーグとア・リーグにおいて、1シーズンに60本以上を記録したことのある選手は、ホームランも二塁打も6人ずつだ。

 ただ、延べ人数は、シーズン60二塁打のほうが少ない。シーズン60本塁打以上は、サミー・ソーサが3度、マーク・マグワイアは2度記録しているので、延べ9人だ。一方、シーズン60二塁打以上を2度以上記録した選手はいない。

 また、シーズン60本塁打以上の6人目(延べ9人目)は、昨シーズンのアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だ。62本のホームランを打った。シーズン60二塁打以上は、1936年に64本のジョー・メドウィックと60本のチャーリー・ゲーリンジャーを最後に途絶えている。

 ちなみに、フリーマンと大谷の長打は、ともに64本。両リーグ・トップに並んでいる。フリーマンは、二塁打が40本、三塁打が2本、ホームランは22本。大谷は、二塁打が17本、三塁打が7本、ホームランは40本だ。

 ここまでのチームの試合数と長打の本数からすると、フリーマンはシーズン全体で96~97本、大谷は94~95本となる。

 シーズン100長打以上は、これまでに12人(延べ15人)が記録している。

筆者作成
筆者作成

 2002年以降、95長打以上は3人(延べ4人)。2003年のアルバート・プーホルスが95本(二塁打51本、三塁打1本、ホームラン43本)、2004年のプーホルスが99本(51本、2本、46本)、2005年のデレク・リーが99本(50本、3本、46本)、2013年のクリス・デービス――ファーストネームのイニシャルはC――は96本(42本、1本、53本)だ。

 なお、シーズン55二塁打以上の選手は、こちらにリストを掲載した。

「この選手は「シーズン60二塁打」に到達できるのか。ここまでは58~59本ペース。到達なら87年ぶり」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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