この選手は「シーズン60二塁打」に到達できるのか。ここまでは58~59本ペース。到達なら87年ぶり
7月22日、フレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)は、ホームランとシングル・ヒットを2本ずつ打った。
オプタ・スタッツは、こうツイートしている。「ドジャースのフレディ・フリーマンは、8月を迎える前に、20本塁打以上、35二塁打以上、125安打以上、10盗塁以上、40四球以上を記録した、MLB史上初の選手となった」
今シーズン、フリーマンは、ドジャースの97試合すべてに出場し、20本塁打、35二塁打、127安打、12盗塁、48四球を記録している。これらのスタッツのうち、ホームラン、盗塁、四球は、リーグ・トップ10にランクインしていない。一方、二塁打は1位、安打は3位に位置する。
二塁打に関しては、60本も可能なペースだ。97試合で35本なので、ここまでは2.77試合に1本。162試合に換算すると、58~59本となる。
1シーズンに60本以上の二塁打を打った選手は、6人しかいない。1926年にジョージ・バーンズが64本、1931年にアール・ウェブが67本、1932年にポール・ウェイナーが62本、1934年にハンク・グリーンバーグが63本、1936年にジョー・メドウィックとチャーリー・ゲーリンジャーが64本と60本だ。今シーズン、フリーマンがそこに加われば、87年ぶり、史上7人目ということになる。
シーズン55二塁打以上を記録した選手は、以下のとおり。
今世紀に入ってからは、ニック・カステヤノス(現フィラデルフィア・フィリーズ)が2019年に記録した58本が最も多い。4年前、カステヤノスは、デトロイト・タイガースで37本の二塁打を打ち、シカゴ・カブスへ移った後、さらに21本を積み上げた。
2018年以降、フリーマンは、1シーズンおきにナ・リーグ最多の二塁打を記録している。2018年はアンソニー・レンドーン(当時ワシントン・ナショナルズ/現ロサンゼルス・エンジェルス)とタイの44本、短縮シーズンの2020年は23本、2022年は47本だ。3年前と昨シーズンは、両リーグで最も多かった。2014年と2016年にも、それぞれ43本の二塁打を打っている。ちなみに、ホームランは、2019年の38本塁打が最も多い。
今シーズンの月間二塁打は、3・4月が6本、5月が17本、6月が5本、7月はここまで7本だ。