【東京都中央区】本店限定、職人が目の前で焼き上げる「金鍔(きんつば)」を食べに日本橋に行きました
榮太樓總本鋪(以下、栄太郎)の「金鍔(きんつば)」は他とちょっと違うと聞いて、本店のある日本橋へ出かけてきました。
これが、栄太郎の「名代金鍔」(税込270円)です。丸い形だけが、特徴ではありません。実は、通常のきんつばとは全く製法が異なるのです。日本橋本店に併設されているカフェでは、職人が目の前で焼き上げるできたての「名代金鍔」をいただくことができます。
栄太郎の金鍔は、江戸時代の創業当時から続く商品。当時は、日本橋の魚河岸で焼きたてを販売していたそうです。現在、栄太郎で焼きたての金鍔をいただけるのは、日本橋本店だけです。
こちらが焼く前の金鍔です。通常、きんつばはあんこに溶いた小麦粉をくぐらせて焼きますが、栄太郎では丸めたあんこを小麦粉から作ったごくごく薄い皮に包んで焼きます。だから「丸型」になるのです。形が刀の鍔(つば)に似ているため、「金鍔」と名付けられました。
皮に包んでいるので、裏と表で厚みが異なります。そこを均一にパリッと焼き上げるのが、職人の技術。焼いてくれたのは、この道40年以上という、「選 和菓子職認定」の称号をもつ和菓子職人です。タイミングを見ながら、両面を焼き、形を整えます。ゴマをトッピングするようになったのは、割と新しく平成になってからとのこと。
焼きたてをすぐにいただきたいところですが、「1,2分待って、皮とあんこがなじんだ時が食べごろ」と職人談。外側はパリっと、中はしっとり熱々で、とっても美味しいです。意外にも、飲み物はコーヒーがよく合います。焼きたてを食べるために、わざわざ日本橋まで足を運ぶ価値がありました。
店内で販売されている持ち帰り用の商品も、毎日職人が店内で焼いています。持ち帰り用は、翌日皮がしっとりとした時が食べごろになるように仕上げているそうです。店内の焼きたてと食べ比べてみると面白いですよ。
【榮太樓總本鋪 日本橋本店】
住所:東京都中央区日本橋1-2-5
電話:03-3271-7785
営業時間:月~土 10:00~18:00
定休日:日曜・祝日