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人気芸人が集結『ジョンソン』はどこで躓いたのか、拭えなかったネガティブな印象 #専門家のまとめ

田辺ユウキ芸能ライター
2024年9月で放送終了の『ジョンソン』/写真:番組公式サイトより

かまいたち、見取り図、ニューヨーク、モグライダーが出演するバラエティ番組『ジョンソン』(TBS系)が2024年9月をもって終了することが正式に伝えられた。

同番組は2023年10月、同局がかつて放送していたダウンタウンらによる伝説的番組『リンカーン』の後継番組という鳴物入りでスタート。人気お笑いコンビが揃っているとあって大きな期待を集めたが、TBSによる2024年秋の改編説明会で「思うような成果が出せず、今回終了という判断をいたしました」と説明があったように視聴率が振るわず、事実上の“打ち切り”となった。

『ジョンソン』はどこで躓いたのか。当記事でその要因についてまとめる。

ココがポイント

基本的なフォーマットは『リンカーン』(中略)アラフォー芸人たちの連携プレーによって“別モノにならざるを得ない”面白さ
出典:Withnews 2023/11/19

放送倫理・番組向上機構(BPO)に「パワハラやセクハラではないか」(中略)性的な行為を連想させることから、ネット上で物議
出典:弁護士ドットコム 2023/12/11

堀内容疑者の逮捕が報道されると、TVerでは「コンテンツの配信が終了しました」として、見逃し配信は停止となっている
出典:Smart FLASH 2024/3/1

同じ人物の豪邸企画が、フジテレビとTBSで相次ぎ放送(中略)社長の豪邸を芸人が訪問する企画でかぶってしまった
出典:NEWSポストセブン 2024/9/9

エキスパートの補足・見解

前身番組『リンカーン』で好評だった「芸人大運動会」にリスペクトを込めた企画で幕を開けた『ジョンソン』。賛否は分かれたが、識者らは大きな可能性を秘めていると評価した。

しかし放送内容の問題点がSNSで指摘され、BPOで「理解を得るのが難しくなっている」などの議論がなされたことは、最初の躓きになったのではないだろうか。さらにゲスト出演者の逮捕でネガティブな印象がついたと考えられる。くわえて、ネタに定評がある出演者の特徴を生かしきれない企画も物足りなさに繋がった。オリジナリティのある企画を提案できなかったことが、別局との“企画かぶり”を招いた。また企画の爆発力に欠いたことでネガティブさも払拭できなかったように見えた。

なにより、放送自体が毎週ではなく不定期化した点が不振に陥った原因になった。それが視聴者の乗り切れなさにもなったのではないか。

『ジョンソン』の後番組『THE MC3』は、ダウンタウン世代の東野幸治、ヒロミ、『まつもtoなかい』(フジテレビ系)で松本人志とMCをつとめていた中居正広がメインに。新時代を手繰り寄せようとした『ジョンソン』は結果が芳しくなく、結局、ダウンタウンに近いタレントで新番組が始まるのは皮肉的である。

芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて独自視点で取材&考察の記事を書いています。主な執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga.jp、Real Sound、Surfvote、SPICE、ぴあ関西版、サイゾー、gooランキング、文春オンライン、週刊新潮、週刊女性PRIME、ほか。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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