メジャーデビューしていない19歳が8年8200万ドルの契約を得る。AJのようなキャリアを築くのか
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12月4日、ミルウォーキー・ブルワーズは、ジャクソン・チューリオと延長契約を交わしたことを発表した。2024年から2031年までの8年契約に、2032年と2033年の球団オプションがついている。
ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンやESPNのジェフ・パッサンらによると、契約は8年8200万ドルで、球団オプションはどちらも年俸2500万ドル(解約金200万ドル)。出来高も含めると、10年1億4250万ドルになり得るという。
チューリオは、19歳のベネズエランだ。来年3月に20歳の誕生日を迎える。今シーズンは、AAの122試合で打率.280と出塁率.336、22本塁打と43盗塁、OPS.803を記録した後、AAAに昇格し、6試合に出場した。来シーズンは、メジャーリーグで開幕を迎え、センターを守ると思われる。
メジャーデビュー前の選手が得た契約の総額は、それまで、ルイス・ロバートJr.(シカゴ・ホワイトソックス)の6年5000万ドル(2020~25年)が史上最高だった。こちらの契約にも、2年分の球団オプションがついている。2026年と2027年のどちらも、年俸2000万ドル(解約金200万ドル)だ。
チューリオと同じく、ロバートJr.も、センターを守る5ツール・プレーヤーだ。2人とも、アンドルー・ジョーンズのようなキャリアを築くかもしれない。
アンドルーは、1996年の夏に、19歳でメジャーデビューした。キャリア最後の2シーズンを過ごした東北楽天ゴールデンイーグルスを含めず、17シーズンの通算スタッツは、打率.254と出塁率.337、434本塁打と152盗塁、OPS.823。アトランタ・ブレーブスのセンターとして、1998年から2007年まで10年続けてゴールドグラブを受賞し、51本塁打と128打点の2005年は二冠王となった。シーズン30本塁打以上は7度を数える。シーズン20盗塁以上は4度だ。殿堂入りはしていないものの、得票率は年々上がっている。6度目の前回は58.1%だった。
ロバートJr.は、メジャーリーグ1年目の2020年にゴールドグラブを受賞している。今シーズンは、打率.264と出塁率.315、38本塁打と20盗塁、OPS.857を記録した。ホームランは、ア・リーグ3位。44本の大谷翔平(当時ロサンゼルス・エンジェルス/現FA)と39本のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)に次いだ。