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台風22号、グアム島直撃後、日本の南へ?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風22号と秋雨前線の雲(ウェザーマップ)

グアム島直撃後、日本の南へ?

台風22号予報円(ウェザーマップ)
台風22号予報円(ウェザーマップ)

台風の最新予報円(気象庁発表)

昨夜9時、日本のはるか南東の海上で、台風22号が発生しました。

台風21号の発生までは1951年の統計開始以来2番目の早さでしたが、その後10日間以上開いたため、台風22号の発生は統計開始以来5番目の早さとなります。

少しペースダウンしましたが、平年の今頃の発生数は15個程度ですから、まだまだ発生ペースの早い状態が続いていると言えるでしょう。

今後台風22号はちょうど海水温が29℃以上もある非常に暖かな海域に沿って西寄りに進むため、急速に発達し、週明け月曜日~火曜日にかけて、ちょうどグアム島付近を直撃するように通過する予想です。

火曜日午後3時の予想では、950hPa、最大瞬間風速60メートルの非常に強い台風となっており、先日近畿に大災害をもたらした台風21号の上陸時に匹敵する勢力となっている予想ですから、グアム島などでも大きな被害が心配されます。

その後も台風は西進から西北西方向へ進み、来週の木曜日頃には日本の南(フィリピンの東)に到達する予想です。

日本付近に影響があるか?あるなら来週末からの3連休?

太平洋高気圧と台風22号の関係(ウェザーマップ)
太平洋高気圧と台風22号の関係(ウェザーマップ)

台風22号が日本の南(フィリピンの東)に到達しているであろう来週木曜日の上空の気圧配置をみると、日本の南海上にベルト状に太平洋高気圧が東西に延びている予想です。

この高気圧のベルトがより太くしっかりとしていれば、この南の縁をさらに西進し、フィリピンや台湾方面を指向することになるでしょう。

逆にこのベルトがより細くなれば、この隙をついて台風は徐々に北上してくることになります。

来週後半以降の台風22号の西進具合、北上具合は、いつも通りですが、この太平洋高気圧の勢力次第ということになりそうです。

ですからまだまだ進路予想には種種の計算がありますが、もし日本付近に影響が出るとすれば来週末からの3連休の頃となるかもしれません。

今後も最新の予報円に注意をするようにして下さい。

平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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