台風21号、週明けから日本に向け北上か?
台風21号は西進後、北上へ
気象庁の予想通り、昨日(28日9時)、台風21号が発生しました。
8月に入ってから9個目の発生となっており、台風21号も統計史上2番目に早い発生となりました。(1951年以降)
8月に入ってからの発生と早さは以下の通りです。
台風13号、8月3日9時(11番目の早さ)
台風14号、8月8日12時(9番目の早さ)
台風15号、8月12日0時(5番目の早さ)
台風16号、8月13日9時(5番目の早さ)
台風17号、8月14日3時(3番目の早さ)
台風18号、8月15日12時(4番目の早さ)
台風19号、8月16日9時(2番目の早さ)
台風20号、8月18日21時(2番目の早さ)
台風21号、8月28日9時(2番目の早さ)
台風21号は今後、土曜日頃まで、発達しながら西進を続けます。
土曜日に小笠原の南に達した頃には中心気圧950hPa、最大風速45m/s、最大瞬間風速65m/sの非常に強い勢力となる予想です。
なおこの頃から徐々に北上成分が増し、月曜日には日本の南へ進んでくる予想です。
この時点での予報円の直径は1000キロ程度ありますが、週明けにはかなりの勢力で日本の南へ到達している可能性が高いものと思われます。
そして問題はこの月曜日以降の進路です。
太平洋高気圧と偏西風の兼ね合い
台風21号の北側には優勢な太平洋高気圧が広がっており、しばらくはこの南の縁に沿って西進を続けるでしょう。
このままの状態が続けば台風は西寄りに流され続け、沖縄、あるいは台湾方面へまっすぐ西進してもおかしくありません。
ところが週末~週明けにかけて、この太平洋高気圧が日本の南で弱まる傾向となり、この隙をついて台風21号は西進から北上へ転じる予想です。
さらに日本の北から偏西風帯が南下してくる予想で、こうなると台風は太平洋高気圧の縁辺を北上した後、いずれはこの偏西風帯に流されて東寄りに進路をとることになります。
今の段階ではこの北上と東へカーブするタイミングが数々計算されており、日本の南のどこで転向に転じるかで状況が大きく異なることとなりそうです。
最悪は日本に近い所で転向に転じた場合、かなり広い範囲に影響が及ぶ心配があります。
最新の台風情報に十分ご注意下さい。
平成30年7月豪雨による大雨被害に対して、緊急災害支援募金(Yahoo!基金)を行っていますので、ご協力をお願いいたします。