知らないと怖いパニック障害の共通点やチェックリストについて
こんにちは、精神科医しょうです。
パニック障害は100人中2~3人の割合で発症すると言われている病気です。
症状は大きく3つに分けられ、パニック発作、予期不安、外出恐怖(広場恐怖)の症状が表れます。
パニック障害の原因は、明らかになってはいませんが、脳内で作られる神経伝達物質のバランスの乱れだと考えられています。
血圧や心拍数が上がることで、動悸や眩暈に襲われると同時に、不安や恐怖を引き起こすなどのパニック発作が起こります。
パニック発作を繰り返すことで生活に支障をきたし、ひきこもりになったり、うつ病を発症してしまったりすることにもつながる可能性があります。
では、そのような状況に陥らないためには、どのような対応を取ることが適切なのでしょうか?
今回は、パニック障害の発症要因と、パニック発作が起こった時にはどうすれば良いのか?について解説したいと思います。
パニック障害チェックリスト
自分がパニック障害を発症しているかも?と感じている方は、これからあげる項目について、セルフチェックしてみましょう。
当てはまる症状が多い場合は、すぐに医療機関を受診することをオススメします。
・動悸や息苦しさを感じる
・発汗や身震いがある
・胸痛や胸部の不快感がある
・吐き気がある
・めまいがある
・気が遠くなる感じがする
・自分が自分では無いように感じることがある
・自分は死ぬのではないかと感じることがある
パニック障害を発症しやすい年齢は?男女差はあるのか?
パニック障害を発症する年齢は20歳前後が多く、早ければ10代で発症することもあります。
また男女差では、どちらかというと女性の割合が高いと言われています。
原因は、女性ホルモンの変動や環境変化、社会的な役割によるプレッシャーなどによりストレスを受けやすいと考えられています。
パニック障害の発症原因になりやすいこととは?
パニック障害だけに関わらず、病を引き起こす原因は、その人の生まれ持った体質や性格、周囲の環境などが影響すると言われています。
では、具体的にどのようなきっかけが病の発症要因になるのでしょうか?
参考程度にいくつかあげてみます。
・精神的に追い詰められている
仕事や学校、家事、育児などにより毎日息をつく暇も無いほど忙しく、精神的に追い詰められた状態であると発症する確率が高くなります。
・完璧主義
神経質で強迫観念の強い性格の人は注意が必要です。
何事も完璧にこなさなければならないと思い込むことで、余裕がなくなり発作が起こりやすくなります。
・自分を犠牲にする性格
パニック障害を発症する人の中には、頑張り屋で何ごとにも一生懸命な人が多く見受けられます。
自分よりも他人を優先し、人の顔色ばかりをうかがってしまうといった特徴もあるため、ストレスを抱え込みやすい傾向があるようです。
・体が疲れている
体力が弱まると免疫力も低下するため、病を発症するリスクが高くなります。
体がだるいと感じる時や、頭痛や肩こりなどの何らかの症状がある場合は、無理をせずに体を休めましょう。
・タバコやお酒
タバコやお酒の摂取直後は、抗不安作用がはたらき、不安がやわらぐといった効果がありますが、時間が経つと再び不安を感じるため、パニック発作が起こってしまうこともあります。
・過去にうつ病を発症したことがある
パニック障害は、過去にうつ病を患ったり、自律神経失調症を患ったりしていた人にも多く見られます。
もし、何らかの持病がある場合は、診察時に医師に伝えるようにしてくださいね。
・服用している薬
自身が服用している薬が原因でパニック発作が起こってしまう場合もあります。
医療機関を受診する際には、必ず今飲んでいる薬の名称を正確に医師に伝えるようにしましょう。
まとめ
今回はパニック障害の発症要因や、パニック発作が起こった時にできる対処法について解説をしてみました。
内容を参考に予防法や対処策など考えていただくきっかけになったら、嬉しいです。
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