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18連敗中のオリオールズは、次の試合に負けると「20連敗」が確定!? 次の次に対する投手は…大谷翔平

宇根夏樹ベースボール・ライター
ライアン・マウントキャッスル(ボルティモア・オリオールズ)Aug 22,2021(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月22日、ボルティモア・オリオールズは、1対3でアトランタ・ブレーブスに敗れた。この黒星により、8月3日からの連敗は18となった。今シーズンの単独最長だ。前日(8月21日)の試合を終えた時点で、オリオールズの連敗は、6月2日~20日に17連敗のアリゾナ・ダイヤモンドバックスと並んでいた。

 シーズン18連敗は、1900年以降、11番目の長さだ。次の試合に負けるとワースト10に名を連ね、その次も負けると7チーム目の20連敗となる。球団記録の21連敗までは3敗だ。今から33年前の1988年に、オリオールズは開幕から21試合続けて黒星を喫した。また、ここから6試合とも黒星なら、1961年に23連敗のフィラデルフィア・フィリーズを超え、1900年以降の最長記録を樹立(?)する。

筆者作成
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 8月23日は試合がなく、オリオールズはホームのカムデンヤーズ(オリオール・パーク@カムデンヤーズ)へ戻り、24日~26日にロサンゼルス・エンジェルス、27日~29日にタンパベイ・レイズと3試合ずつを行う。

 エンジェルスの先発投手は、24日がディラン・バンディ、25日は大谷翔平の予定だ。26日はホゼ・キンターナが有力だが、まだはっきりしない。オリオールズは24日の試合に負けると、続いて20連敗に達する可能性がかなり高まる。

 7月以降、大谷は6登板とも6イニング以上を投げ、2失点以下に抑えている。計40.0イニングを投げ、防御率は1.58だ。このスパンに30イニング以上の130投手中、大谷の防御率はコービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)の1.55に次いで低い。ア・リーグでは、ロビー・レイ(トロント・ブルージェイズ)の1.84を凌ぐ。6試合中、エンジェルスは7月19日に1対4で敗れたが、他の5試合はすべて勝利を収めた。大谷は5勝を挙げ、黒星はない。

 一方、バンディは、ブルペンからローテーションに戻った7月29日以降、4登板で防御率3.72を記録している。大谷の倍以上とはいえ、こちらも悪い防御率ではない。だが、この4登板のうち5イニング以上を投げたのは、6.1イニングで無失点の8月5日だけ。あとの3登板は、いずれも5イニング目の途中に降板した。

 2019年のオフにトレードでエンジェルスへ移るまで、バンディはオリオールズにいた。2011年のドラフトで全体11位指名を受け、オリオールズに入団した。大谷と同じく、バンディがオリオールズを相手に投げたことは、これまでに一度もない。当然ながら、アウェーの投手としてカムデンヤーズのマウンドに上がるのは、初めてとなる。オリオールズ時代のバンディは、カムデンヤーズで防御率4.49、アウェーで防御率4.91を記録した。

 なお、オリオールズの10連敗以上は、今シーズン2度目だ。5月18日~31日に14連敗を喫した。この時の相手に、エンジェルスは含まれていない。エンジェルスとは7月2日~4日に顔を合わせ、スウィープされた。ただ、3試合中2試合はサヨナラ負けなので、白星まであと一歩だったという見方もできる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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