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ティッシュを一緒に洗ってしまった!ネットで見つけた5種類の対処法を実際に試してみた結果を公開

ハナおうちクリーニング(洗濯)研究家

こんにちは、おうちクリーニング(洗濯)研究家のハナです。

やっと洗濯が終わって洗濯機を開けたら、粉々になったティッシュが散乱していた!

こんな失敗を多くの人が経験してるんじゃないでしょうか?

慌ててインターネットで対処法を検索するも、いろんな方法が載っていてどれが一番効果が高いのか悩んでしまいますよ。

本日は「ティッシュを洗濯してしまった時の対象方法」と検索して見つけた方法を一つ一つ検証してみました。

一度ついたティッシュはなぜなかなか取れないの?

こびりついたティッシュが取り除きにくい原因は2つ

絡まりやすい繊維

ティッシュの原料は木材(パルプ)ですが、鼻をかんだり濡れたものを拭いたりするティッシュは多少水をふくんでも破れないように繊維の長い針葉樹を使っています。

その繊維同士がよく絡まって水に濡れても解けにくくなっています。

その長い繊維が洋服に絡まるので取り除きにくいんです。

ちなみに水に溶けるトイレットペーパーなどは、繊維が短く解けやすい広葉樹が使われています。

摩擦による静電気

もう一つの原因は摩擦です。

洗濯機の中でティッシュと衣類という違う性質のものが擦れることで静電気を帯びやすくなります。

ティッシュペーパーの長い繊維が洋服にからみ、さらに静電気でお互いがくっつこうとするので、なかなか取れない絶望的な状況が生まれます。

繊維の種類はどうしようもないとして、解決の糸口は静電気にありそうですね。

ネットで見つけた対処法5つ

・乾燥機にかける
・柔軟剤を使う
・野菜ネットで絡めとる
・粘着シートで絡めとる
・スポンジで絡めとる

「ティッシュを洗濯してしまった」と検索して見つかるのは、だいたいこの5つの方法。

どの方法を選べば正解なのか、実際に試してみます。

まずはティッシュをうっかり洗ってしまうところから始めました。

家中の黒い衣類とティッシュの色が目立ちそうなタオルを集めてポケットティッシュと一緒に洗濯機の通常コースで洗います。

年末ジャンボという言葉で季節感を演出してみました。思い切って全部投入します。

無事(?)に大量のティッシュが衣類にへばりついたところで実験を開始します。

効果絶大!乾燥機

濡れた状態だとティッシュのパルプがべったり衣類にくっついているので、乾かしつつ乾燥機の遠心力でティッシュを飛ばしてしまうという方法です。

自宅に乾燥機がない場合は「コインランドリーを利用しましょう」と書いてある記事を見かけたんですが、これはモラル的に絶対にダメです。

少なからず乾燥機の中にティッシュが散乱するわけですから、お店にも次に使う人にも迷惑をかけることになってしまいます。

乾燥機を使う以外にも方法はあるので、コインランドリーに持ち込むことは絶対にやめてください。

自宅に乾燥機、または乾燥機付きのドラム式洗濯機をお使いの方は乾燥機能を使います。

ティッシュがついたままの衣類を乾燥していきます。

150度の温度設定で120分ほど乾燥機にかけた結果がこちら

細かい繊維は取れて、比較的大きな塊が少し確認できる程度になりました。

綿素材のタオルに関しては乾燥機にかけただけでティッシュの繊維はほとんど気にならないレベルまで落とせました。

乾燥機のフィルターにはびっちりとティッシュの繊維が付着していたので、乾燥機によっては後の掃除が大変かもしれません。

柔軟剤で静電気除去

自宅に乾燥機がないというご家庭も多いでしょう。

そんな場合に有効そうな情報が「柔軟剤で浸けおき」です。

ティッシュがついてしまった衣類にもう一度柔軟剤を施してから干すという方法です。

ティッシュが衣類につく原因の一つに「静電気」があるので、柔軟剤の静電気防止効果を利用します。

洗濯機を使って浸けおきするが楽ですが、衣類から剥がれたティッシュを掃除するのが大変かもしれないという気持ちから、洗濯機以外にもバケツで浸けおきする方法も試しました。

洗濯機+柔軟剤の結果

ティッシュがついてしまった状態のままの洗濯機を使うのですが、この時に柔軟剤は洗濯槽に直接入れて10分ほどつけ置きします。

柔軟剤が苦手な方はクエン酸を使っても同じ効果が得られます。

途中何度か浮いてきたティッシュを網を使って取りのぞき、洗濯機を通常コースで作動させます(洗剤は必要ありません)。

ドラム式洗濯機でつけ置き機脳がない場合は、バケツを使っての浸けおきをお試しください。

干した後、タオルをバタバタと振って残ったティッシュを振り落としたのがこちら

綿素材のティッシュは柔軟剤だけも効果絶大

庭があるご家庭なら外で洗濯ものをパタパタふるだけで、ある程度ティッシュは落ちて、ほとんどティッシュは残らない状態です。

ベランダと後の掃除がちょっと面倒です。

静電気が発生しやすいアクリルの衣類にはティッシュが残ってしまいました。

バケツ+柔軟剤の結果

水を溜めたバケツに柔軟剤を入れてティッシュが付いた衣類を5分漬け込みます。

ティッシュの繊維が浮いてこなくなるまで何度か水をかえました。

この時、下水にティッシュが流れてしまうとパイプ詰まりの原因になったりするので、流す水はネットでキャッチできるキッチンのシンクを利用するか、ザルなどで受けることをオススメします。

かなりな量のティッシュの繊維をキャッチしていました。

浸け置きし終わったら、軽く水を切り洗濯機に移します。

すすぎと脱水は洗濯機に任せたほうが楽です。

効果は洗濯機を使ったものとほぼ同じで効果ははっきりと感じるほどティッシュは取レました。

洗濯機と違ってバケツだと何度も水をかえる必要があったので体力的には大変。

食器用スポンジを使った処理

目の洗い食器用スポンジを使って繊維にこびりついたティッシュをかき取る方法です。

ティッシュがついた衣類を一旦天日に干して乾いたところを、スポンジで払うようにティッシュを取り除いていきます。

スポンジの摩擦で払う作業中にも静電気が発生して、払ったティッシュが戻ってきたりで、なかなか思うように作業が進みません。

衣類からティッシュを取り除くのにかかった時間は約2分。

この作業をティッシュと一緒に洗濯機で洗ってしまった洗濯物の枚数だけ同じ動作をくりかえさないといけないかと思うと気が遠くなります。

スポンジで払ったティッシュはベランダに散乱したので、あとの掃除も大変です。

野菜ネットを使った処理

こちらもスポンジと同じように、衣類からティッシュをかき取る方法です。

ネットの情報ではミカンなどが入ったネットを使うとありましたが、手に入らなかったので同じような構造の排水ネットを使いました。

使い方も使用感も先ほどのスポンジと変わりません。

長袖のTシャツからティッシュを取り除くのにかかった時間は約2分。

たくさんの衣類を処理しようと思うとこれまたなかなか大変です。

排水溝ネットは細かいストッキングタイプが主流なので、ネットを見つけて手に入れるのも難しそう。

最強アイテム粘着テープ

通称コロコロです。粘着力のあるテープで汚れを絡め取ります。

長袖のTシャツを1枚処理するのにかかった時間は約1分

この方法は他の何よりも楽でした。もう一度洗い流す必要もないですし、床に落ちたティッシュを掃除する手間もかかりません。

ちなみに柔軟剤に浸けこんでから、乾燥させた衣類に粘着テープで仕上げると1着30秒ほどで完全にキレイになり、他のどの方法よりも綺麗な仕上がりでした。

洗濯機でティッシュを洗ってしまった時の対処法 まとめ

どの方法も一長一短でどれが一番有効かというのは難しいんですが、乾燥機がまとめて大量に処理できるので、大量の衣類にティッシュがついてしまった場合は作業はとても楽でした。

乾燥機がない場合は、粘着テープが仕上がりがキレイでおすすめ。

粘着テープを使うと床にティッシュのカスが落ちないですし、処理後の掃除がとても簡単です。

柔軟剤はそれだけ使ってもティッシュを完全に取り去ることはできませんでしたが、他の方法と複合的に使うと効果がブーストして圧倒的にキレイなります。

ティッシュを洗濯物と一緒に洗ってしまった場合は、まずは慌てず柔軟剤に浸けおき、乾燥機に入れるなり天日干しするなり、乾燥させてから処理するのが重要です。

柔軟剤で静電気を防止してから作業をすると、後にどんな作業をするとしても手早くキレイに仕上がります。

柔軟剤が苦手な方はクエン酸を使っても同じ効果が得られます。

ティッシュを洗濯ものと一緒に洗ってしまった時の参考になれば幸いです。

おうちクリーニング(洗濯)研究家

年間100以上の洗濯グッズを自腹で試すおうちクリーニング(洗濯)研究家。世の中に当たり前のようにある洗濯に関する常識が本当なのか?売れている商品は本当に使えるのか?そんな疑問を実際にやってみて、誰もが目に見えるかたちで公開するブログ「洗濯ラボノート」を運営。雑誌「LDK」、「LEE」、「Mart」、「大人のおしゃれ手帳」など多数掲載。関西を中心にテレビにも出演。 苦手を「できる!」に変える洗濯の裏技やグッズを紹介します。

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