阪神がセ・リーグ連覇を達成できる可能性は #専門家のまとめ
球団史上初のセ・リーグ連覇を期待された阪神タイガースは、オープン戦で3勝14敗1引き分けとファンを大いに心配させ、開幕直後はもたついた。4月半ばには勢いに乗り、3・4月を15勝9敗3引き分けで終えたものの、5月は10勝13敗1引き分け、6月は9勝12敗1引き分けと負け越した。それでも、7月に14勝8敗と底力を発揮したかに思われたが、8月になると再び勢いが落ち、18日の中日戦に敗れて6勝9敗1引き分け。54勝51敗6引き分けで3位に甘んじ、首位の広島とは5ゲーム差である。残り32試合で逆転優勝するためには、何が必要なのか。
ココがポイント
▼8月18日の中日戦に敗れたポイントに外野手のポジショニングを挙げ、残り試合では細かな部分も洗い直してもらいたいと指摘。
・阪神の敗因は森下のポジショニング 「ヘッドコーチ、外野守備コーチが言うべきこと」「こんな指示まで監督にさせていたらダメ」と西山秀二氏(デイリースポーツonline)
▼苦しい状況は、日本一になった昨季の見えない疲れが原因とするも、救世主を作り出せば優勝を諦める数字ではない。
・【権藤博】見えない疲れと連覇への重圧が要因か 阪神は救世主を強引にでも作り出すしかない(nikkansports.com)
▼終盤は、ブルペンで中心を担ってきた以外の投手でいかに白星を拾えるかがポイント。ドーム球場への遠征はプラスになる。
・いざ首位奪還へ!“アレンパ”に向けて「死のロードは好都合」大混戦セ・リーグで「阪神優勝のカギ」を下柳剛が提言(現代ビジネス)
エキスパートの補足・見解
中日監督として2010、11年に球団史上初のセ・リーグ連覇を果たした落合博満は、春季キャンプで選手を徹底して鍛え上げ、スロースタートでも他球団が失速しがちな夏場に強いチームを作った。その落合監督と鎬を削り、2005年には逆転優勝した岡田彰布監督も、長いペナントレースを制するコツは心得ているはず。しかも、選手たちが勝ち方を理解しているのだから、底力は備えていると見ていい。あとは、落合が「最後にものを言う」と語る「優勝の味を知った選手たちの負けん気」が、存分に発揮できるかではないか。残るは32試合。広島と巨人は直接対決の残り9試合で潰し合う可能性があるだけに、阪神は広島との6試合、巨人との4試合に全勝するくらいの意気込みで戦ってもらいたい。