ヤンキースを退団した先発3投手中、田中将大は出遅れ。ジェームズ・パクストンは早くもシーズン終了!?
昨オフ、ニューヨーク・ヤンキースからFAになった3人の先発投手は、それぞれ別のチームと契約した。32歳の田中将大は、東北楽天ゴールデンイーグルスへ復帰。同じく32歳のジェームズ・パクストンも、2018年まで在籍したシアトル・マリナーズに戻り、38歳のJ.A.ハップは、ミネソタ・ツインズへ移った。パクストンの契約は1年850万ドル、ハップは1年800万ドルだ。
彼らのうち、田中以外の2人は、どちらも4月6日の試合に登板した。ハップは2月下旬に新型コロナウイルス感染が判明したものの、症状はなく、開幕に間に合った。シーズン初登板は4イニングで降板したものの、失点は1。次は4月12日に投げる予定だ。
一方、パクストンの次の登板は、来シーズンになりかねない。2回表の途中に、左腕の違和感を訴え、マウンドを降りた。翌日に受けたMRI検査の結果はまだ出ていないが、MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、トミー・ジョン手術を勧められているという。いずれにせよ、長期離脱は必至だと思われる。
今シーズンのマリナーズは、6人制のローテーションを組んでいる。順番からすると、パクストンが投げるはずだった4月13日は、24歳のニック・マーガベジチェスが登板することになりそうだ。パクストンが早々と降板した試合でも、マーガベジチェスはマウンドを引き継ぎ、3.2イニングを投げた。そして、2回表に最初の打者を歩かせた直後と5回表にホームランを打たれた。
その他の候補には、パクストンの故障者リスト入りに伴って昇格した、こちらも24歳のエルジェイ・ニューサムもいる。また、4月13日からということはないだろうが、23歳のプロスペクト、ローガン・ギルバートがメジャーデビューし、ローテーションに加わるかもしれない。
トレードで先発投手を獲得するか、ベテランのFAと契約するのも、選択肢の一つだろう。37歳のコール・ハメルズや32歳のリック・ポーセロ、36歳のジェフ・サマージャらの他に、マリナーズの元エース、35歳のフェリックス・ヘルナンデスもFAだ。