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バンコク最新ホテル・インターコンチネンタル バンコク スクンビット宿泊記

タイ旅行ライター吉田彩緒莉タイ大好きトラベルライター
BTSトンロー駅近!スクムビット界隈でのショッピングや食事に最強の立地

バンコクは「一体どうしてそんなにホテルを建てる必要があるの?」と問いたくなるほど、毎年ラグジュアリーホテルが爆誕!2024年も続々とオープン予定が発表されており、ホテル好きにはたまらない都市。まだ日本に進出していない外資ブランドや、タイ資本ブランンドも多く、個性が魅力のブティックホテルを入れるとその選択肢は無限だ。外資ホテルチェーンにしても、5キロ圏内に何軒あるの?という数の多さにただただ驚かされてしまう。このバンコクという都市はどれだけ世界中の人から愛されているのだろうか。

今回はその無数のホテルの中から、バンコク最新ホテルの一つ、2023年12月にオープンしたばかりの、インターコンチネンタル バンコク スクンビットに宿泊した。

巨大な重厚感のある扉が印象的。外観はすっきりとした大人の雰囲気です
巨大な重厚感のある扉が印象的。外観はすっきりとした大人の雰囲気です

スクンビット通りの喧騒を忘れる美しいロビー

まずはホテルのロビーへ。3フロア分を吹き抜けにする贅沢な空間使いをしていて、思わず「わあ...」と声が上げてしまう。

全体がアート!ヨーロピアンモダンの洗練されたデザインと空間が美しすぎるロビー
全体がアート!ヨーロピアンモダンの洗練されたデザインと空間が美しすぎるロビー

モダンなヨーロピアン調の家具や空間美を感じさせるロビーだが、随所にタイ伝統を採り入れたオブジェやデザインが際立つ。

ゲストはフロントデスクに立つことはなく、ウエルカムドリンクを飲みながら、ロビーのソファで座ったままチェックイン。

銅製のウォールパネルが圧巻
銅製のウォールパネルが圧巻

ホテルのスタッフに聞くと、レセプションデスクの背後に配されたドレープを描いたウォールパネルは、タイの手織りの布を表現しているのだそう。他にも、タイの伝統衣装が風にたなびく様子を現わしたオブジェなど、タイ人デザイナーによるアートが、さりげなくヨーロッパ調のインテリアの中に溶け込んでいるのだ。

スクンビット通りの喧騒を断ち切り、非現実の世界へ導いてくれるのが、存在感たっぷりの巨大で重厚な扉。自動ドアではなく、この扉をドアマンが毎回開けてくれる特別感がまた良し。

3フロア分ある巨大すぎる扉
3フロア分ある巨大すぎる扉

インターコンチネンタル バンコク スクンビットのゲストルーム

私は今回「インターコンチネンタル バンコク スクンビットのクラブラウンジは、お酒が好きな人にはたまらないので、クラブフロアを予約してみたら?」という友人のアドバイスを得て、ラウンジアクセス付きのゲストルームに宿泊。ラウンジの様子は以下の記事に詳しく解説している。

正直に言おう。お酒が好きな方は、このホテルに限っては、クラブフロアに宿泊することを強くおすすめしたい。バンコクの夜景を見渡すテラスがあるクラブラウンジは、バンコク観光で外せないルーフトップバーにわざわざ行く気が失せてしまう。そういった意味でもコスパが良い。

人が滅多に出てこないテラス席が心地よい
人が滅多に出てこないテラス席が心地よい

プレミアム・キング・ルーム

アサインされたのはプレミアム・キング・ルーム。

42平米ということだが、すっきりとしたモダンな家具が配されており、もう少し広い印象を受けた。シッティングエリアが多くて、ゲストルームでは、ほとんどソファに寝転んで過ごすという怠惰な生活になってしまう(笑)。

バスルームも広い上に抜群の開放感!バスタブに関しては、好みでオープンなスペースにすることが可能。私はテレビを見ながら、ビールを飲みつつまったり...。
リラックスさせられすぎてしまう、罪なバスタブだ。

タイらしいアートやデザインはゲストルームにも

ビルの外観が都会的であるがために内装とのギャップに驚いてしまう。ゲストルームの家具は、全てにおいて丸みが。「角」という概念がないのだ。時計やテーブルもラグも「円」。照明も、ソファも、バスタブも、角がなく、みな丸みを帯びている。それらの細やかな工夫が、安らげる空間を作っているのかもしれない。

同じく「円」が際立つサイドテーブルのオブジェは、タイでは神様に捧げる花飾りとして日常にある「マーライ」を表現。ウォールパネルはタイの布地を思わせる伝統的な模様が、都会的なゲストルームのインテリアになじむようにデザインされてる。

美味しいコーヒーをゲストルームでいつでも飲める幸せ

コーヒーセットは、たっぷりネスプレッソ。おや?最近のネスプレッソのカプセルって円盤型なの?ちょっとびっくり。ウェルカムスイーツのタイ菓子と共に、美味しくいただいた。

ティーセットはトワイニング。

眺望はBTSビューがおすすめ。高層階はリバービューのゲストルームも

私が泊まったゲストルームからはバンコクの高架鉄道、BTSが行き交う様子が見え、さほど鉄道好きではないものの、見ていて飽きない。東南アジアを代表する大都市、バンコクのど真ん中にいることを実感させてくれる光景が広がる。
後ほど紹介する高層階にあるインフィニティプールからはチャオプラヤー川が見えていたため、ラッキーな場合はチャオプラヤー川ビューのゲストルームにアサインされる可能性もあるかもしれない。

行き交うBTSを眺めていると大都市バンコクの躍動を感じられる
行き交うBTSを眺めていると大都市バンコクの躍動を感じられる

インフィニティプールからの眺めが最高!

32階にはインフィニティプールと、タイが誇るスパプロダクツ「ハーン(HARNN)」直営スパとジムがある。インターコンチネンタル バンコク スクンビットに泊まったならば、必ず利用しておきたい場所が、こちらのインフィニティプール!

屋根があるからスコールが来ても慌てずに済む
屋根があるからスコールが来ても慌てずに済む

摩天楼のビルの谷間を飛んでいるような浮遊感!少し遠くには、雄大なチャオプラヤー川の姿も。アーバンリゾートを感じさせてくれるクールな空間が秀逸だ。

水温は低め。身体が冷えたら陽の当たるエリアで温まって
水温は低め。身体が冷えたら陽の当たるエリアで温まって

おすすめの時間は?

実際に2日間利用してみたプール利用におすすめ時間は、朝食後の午前からチェックイン時間となる14時頃まで。チェックイン後はファミリー層で混み合っていた。
プールとビルの構造上、チェアが4つしか置けない(もっと置けるけど、プライバシーが保たれない?)ため、混雑する時間はチェアに空きがなく、床にバスタオルを敷いて過ごすゲストも。
午前は、平日なら出勤前のビジネスマン、そしてお休みでも本格的に泳ぎたい方が早めに少人数でやってくるため、チェアは空いている。そして午前からランチの時間にかけては、回転も速いので、もし空いていなくても30分後に戻って来ればチェアが空いていることが多かった。

しかし、このホテルのチェアについては賛否両論あるものの、正直に言うと、このままでいいのではないか?と思うほどの最高の品質。まるでシングルベッドがそのまま置いてあるようだ。もちろん寝心地も最高。
もっと小さめのすっきりとしたデザインのチェアを選べば、数は増やせるが、あえてそうしないスタイルも良いのかもしれない。

そのままシングルベッドとして使えそう
そのままシングルベッドとして使えそう

このプールからはサンセットが見える。ただし、西日が直撃。日焼けを気にする方は、水着でプールに入らず、日没する瞬間の夕日見学に来て、違う時間にプールを楽しんでみては?営業時間は20時まで。夜景を眺めながらのナイトプールとして楽しむのも手だ。

アートのような映える写真を

もう一つ、このプールにはユニークな仕掛けが...。

プールの天井が一面のミラーパネル!プールに入っている自分の姿を撮影したり、泳いでいるパートナーの姿を写したり、チェアに寝転んで撮影してみたり、ゲストが思い思いにスマホで撮影タイムを楽しんでいた。もちろん私もパシャり。

ディナーやクラブ巡りを楽しんだら最後の一杯に立ち寄りたいバー

インターコンチネンタル バンコク スクンビットがあるトンロー・エカマイエリアは、グルメ天国。またパブやクラブ、ルーフトップバーがひしめく夜遊びエリアでもある。例えば、スクンビット通りを挟んでホテルの目の前は、観光客にも、バンコクっ子に大人気のTichuca(ティチュカ)。

巨大クラゲのようなオブジェの下はDJブースもある
巨大クラゲのようなオブジェの下はDJブースもある

夕食にも夕食後のお楽しみにも事欠かないエリアではあるものの、旅先での最後の一杯、いわゆるナイトキャップは、ホテルのバーに限る。ラグジュアリーホテルにはそれを見越して、ホテルの第二の「顔」となる、居心地の良いバーが存在するものだ。
インターコンチネンタル バンコク スクンビットにはクラシカルかつ、大人が密やかに会話を交わすのに最適な隠れ場バー「Rogues(ルージュス)」がある。

おすすめはドライなカクテル
おすすめはドライなカクテル

中でもグラスに海苔を冠するグリーンのユニークなカクテルにご注目あれ。その名も「GEISHA MARTINI」。海苔をおつまみにできるので一石二鳥(笑)だが、このカクテルの味が一番気に入った。
一瞬甘そうにも見えるが、がつーんとワサビの効いたすっきり爽やか系。ウォッカと日本酒をベースにした「酔ってください」といわんばかりのドライで強い大人のカクテルだ。

かなりレベルの高いバーテンさんだとお見受けする
かなりレベルの高いバーテンさんだとお見受けする

お酒が大好きな私は、カクテルよりワインなどお酒の「原液」しか信じないタイプ(ここまで来るとヤバい奴!)なのだが、このバーで初めてカクテルの魅力に取りつかれた。ゆっくりと楽しめ、こんなにしっかりと酔えるカクテルは初めて。ああ、今思い出してもまた飲みに行きたい!

何よりバンコクは「この店、静かそう」と思っても入っても、ガンガン音楽が流れているバーやレストランが多いので、静かにグラスを傾けられるバーの存在はありがたい。もちろんお酒が弱い方は、バーテンに相談を。おすすめのカクテルを提案してくれます。

BTSを眺めるレストランで朝食を

朝食は、大きな窓の外をバンコク名物の高架鉄道BTSが通る様子が眺められるレストラン「AVA Brasserie(アヴァ・ブラッスリー)」で。

窓際の席なら目の前がBTSの線路!
窓際の席なら目の前がBTSの線路!

ロビーと共通するモダン・ヨーロピアンテイストのインテリアが素敵。

隣の席のファミリーが大喜びしていたBTSビュー
隣の席のファミリーが大喜びしていたBTSビュー

インターコンチネンタル バンコク スクンビットの朝食は、アラカルトとビュッフェが両方楽しめるセミビュッフェ・スタイル。

アラカルトはオーダー制。テーブルに持ってきてくれる

アラカルトは、オーダーするだけ。エッグスタンドに並ぶ必要はないし、ヌードルスタンドで順番を待つ必要もない。テーブルに案内されて、アラカルトをオーダーしたら、そのままビュッフェの料理を取りに行ってもOK。

私はCrab OmeletとBoat Noodle、そしてアイスラテをチョイス。ただ、メニューは定期的に数品変わるようだ。

細かい蟹肉がいっぱい!
細かい蟹肉がいっぱい!

細かい蟹肉がいっぱいのCrab Omelet。卵からもじゅわっと蟹のエキスが染み出てくる。

Boat Noodle
Boat Noodle

私はビーフのバミー(卵麺)をチョイス。牛肉のツミレ、そして柔らかく炊き込まれた牛肉が入っている。具材を丁寧に下ごしらえして別処理しているのだろう。雑味のないスープが寝起きの身体に染みわたっていく。

ビュッフェの料理も秀逸!上品な味付けのタイ料理がおすすめ

野菜もサラダに温野菜、グリルと様々なものがあり、タイ料理も豊富。

私の盛り付けのセンスは最低なのだ…
私の盛り付けのセンスは最低なのだ…

私はタイ料理が大好き。旅先でも朝食ビュッフェにタイ料理があれば、真っ先に盛り付けてくる。こちらの朝食のパッガパオは、タイの長茄子「マクアヤーオ」が柔らかく炒めてあり好みすぎ。

タレは甘めのムーピン、お肉がモチモチのガイパッキン(鶏肉の生姜炒め)もあり、どれも上品な味付けの上、新鮮な食材が使われていた。また辛さは抑え目...というか、ほぼ感じない。「辛いタイ料理が苦手」という方もチャレンジしやすいが、辛さが足りない私はタイでお馴染みの調味料セット、唐辛子、酢、ナンプラー、砂糖の4種の神器をオーダー。

クラブフロア宿泊のゲストはスパークリングワインと共に朝食を

ちなみにクラブフロアに宿泊した場合、クラブラウンジでも朝食がいただける。なんと言っても嬉しいのはスパークリングワインが提供されること!「AVA Brasserie」での朝食よりビュッフェ料理は少ないものの、ポーションが丁度良いアラカルトの料理が豊富だ。

詳しくは以下の危機に詳しく書かせていただいたので、ご参照に。

インターコンチネンタルの本気度が伝わるポテンシャルの高いホテル

バンコクを含むタイの大都市やリゾートではホテルのニューオープンやリブランドオープンが非常に盛んだが、実は建物丸ごと一つがホテルだけの施設として新築オープンすることは非常に稀。

話題の複合施設がオープンする際、一部フロアにホテルが入ることで、更なる相乗効果を生むプロジェクトや、元は違うホテルだった建物を改修してリブランドすることの方が圧倒的に多いのだ。

インターコンチネンタル バンコク スクンビットはインターコンチネンタル ホテルズ&リゾーツが特に力を入れてオープンさせた、ポテンシャルの高さがうかがえる、話題の最新ホテル。バンコクで泊まっておくべきホテルの一つだ。

フレンドリーなスタッフが多い
フレンドリーなスタッフが多い

InterContinental Bangkok Sukhumvit
所在地:10 Soi Sukhumvit 59, Sukhumvit Road Bangkok 10110 Thailand
Web:InterContinental Bangkok Sukhumvit

タイ大好きトラベルライター

タイ旅行・タイエンタメ関連ライター。25年前タイにはまり「住んだら飽きるかも?」と1年住んで、ますますハマってしまいタイ大好き病が悪化。タイ関連記事は旅行、映画、ホテル、タイ芸能人・文化人インタビューなど多媒体&多岐に渡る。個性あるタイのホテルが大好きで泊まり歩く日々。特に好きな都市はチェンマイ、チェンライ、カオラック、バンコク、ホアヒン。ライター・編集者歴30年。大手音楽事務所宣伝部を経て某バンドの会報ディレクション、映画情報誌・旅行誌・インバウンドサイト・旅行サイトなど多くの編集部で執筆・編集を行ってきたライター・編集ひと筋のヒト。

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