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【全文】北朝鮮、24日のミサイル発射前に対日声明を出していた「再侵略の野望を自粛せよ」

(提供:イメージマート)

24日午後に15時30分頃に伝えられた北朝鮮による「新型ICBM級発射」「日本EEZ内に落下」の報。 

翌25日(きょう)、北朝鮮側から「朝鮮中央通信」や「労働新聞」を通じ、公式に発射を伝えたニュースは日本のメディアですでに報道されている。

北朝鮮 朝鮮中央通信「新型ICBM『火星17型』発射実験に成功」(NHK)

北朝鮮、新型ICBM「火星17」の発射成功と発表(高橋浩祐氏)

これとは別に、24日の午前に北朝鮮は同国外務省サイトを通じて日本を強く批判する声明を発表していた。全文を翻訳し、掲載する。

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日本の無分別な無謀な政策は、悲惨な破壊をもたらすだけだ

2022.3.24.

先日、日本の首相である岸田はインドとカンボジアを訪れ、首脳会談を行い共同声明を発出した。

問題なのは、我々のミサイル発射を国連安保理決議の「違反」として取り上げ、さらなることには存在もしない拉致問題解決についてあれこれと話したことだ。

これまで何度も強調してきたように、我々の国防力強化のための任意の措置は、世界最大の熱点地帯である朝鮮半島やアジア太平洋地域に造成された安全保障環境に積極的に対処し、国家と人民の安全を確保するための正しい自衛権行使であり、近隣諸国の安全に少しの危害を加えるものではない。

かつて朝鮮とアジア諸国の人民に計り知れない不幸と苦しみを与え、そのことに対し心からの謝罪も補償もしていない日本、その国が我々のミサイル発射を執拗に取り上げるのは、その者たちの侵略的な軍事力増強構想を合法化し、再侵略の野望を実現しようとする危険な行為だ。

日本がすでに不可逆的に完全に解決されている拉致問題に対し、引き続き噛みつく目的は、朝鮮人強制連行をはじめとしたその者たちの特大型人倫犯罪に蓋をし、反共和国敵対政策を合理化しようとする、その目的にある。

日本は無分別な対朝鮮敵対政策によりもたらされるものが悲惨な破滅のみだという点を心に留め自重し自粛しなければならない。

国際社会は過去の犯罪の責任から逃れ《大東亜共栄圏》という過日の夢を果たすために一方で《平和》の仮面を被りながら、実際は再侵攻の刀を差し、世界を愚弄し騙す日本の為政者の正体を直視しなければならない。

アジアの国々は日本の狡猾で恥知らずな饒舌さに耳を傾けるのではなく、朝鮮半島の情勢安定に助けとなることをしなければならないだろう(了)

この声明は、日本の防衛省が発表した「午後2時33分ごろ発射」の情報の前に掲載されたもの。

韓国メディア「聯合ニュース」は24日午前10時に即座に反応していた。見出しを「北韓、弾道ミサイル糾弾の日本に”破滅がもたされれる…自粛しろ”」と打ち、以下のように評した。

「北朝鮮が弾道ミサイル発射を糾弾した日本に向けて、対朝鮮(対北)敵対政策を撤回せよと脅しを入れた」

いっぽう、この声明の段階での韓国メディアの反応は大きくなく、国内最大のポータルサイト「NAVER」では計5本の記事が掲載されたのみ。大手メディアでは、公営放送「KBS」地上波「MBC」は公式サイト上で通信社である聯合ニュースのニュースをそのまま掲載した程度だった。

(了)

吉崎エイジーニョ ニュースコラム&ノンフィクション。専門は「朝鮮半島地域研究」。よって時事問題からK-POP、スポーツまで幅広く書きます。大阪外大(現阪大外国語学部)地域文化学科朝鮮語専攻卒。20代より日韓両国の媒体で「日韓サッカーニュースコラム」を執筆。「どのジャンルよりも正面衝突する日韓関係」を見てきました。サッカー専門のつもりが人生ままならず。ペンネームはそのままでやっています。本名英治。「Yahoo! 個人」月間MVAを2度受賞。北九州市小倉北区出身。仕事ご依頼はXのDMまでお願いいたします。

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