ひっつき虫としても有名 要注意外来生物に指定されたコセンダングサを食べてみたら意外に美味しかった
コセンダングサのミニ知識
コセンダングサは北アメリカ原産のキク科の一年草で日本へは江戸時代に渡来したとの事です。
春先に芽吹き、初夏から晩秋にかけて道ばた、河川敷、空き地や荒れ地など至る所に繁茂し、時には大規模に群生します。
繁殖力の強い雑草として問題視されており外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
コセンダングサの名前の由来は葉の形が樹木のセンダンの葉に似ていて、同じ仲間のセンダングサより小さいと言う事ですが、実際はセンダングサより小さいと言う事はなく、むしろ背丈はセンダングサより高くなる事が多いです。
秋になると枝先にアザミの花を小さくしたような形の黄色い花を咲かせます。
この花が枯れて種になる頃の緑色の実は「引っ付き虫」などと呼ばれ昔は子供の遊び道具にも利用されました。
この小さなほうきのような形の実はひっつき虫として昔は子供達の遊び道具に利用された。
更にこの美が完全に熟すと黒い色の種が球形に開きます。
この種は衣類などにまとわりつく、まさに厄介な嫌われ者のひっつき虫として有名です。
コセンダングサを食べてみた
秋の初めに花が咲く前のコセンダングサの成長した株の柔らかそうな先端部分を摘み取って集めます。
センダングサはアクが強い植物です。
指先がアクで黒く汚れるのを防ぐ為に摘み取る時は必ず手袋を装着します。
下の写真のように株の先端部分を摘み取ります。
調理の方法
コセンダングサの食べ方としてはお浸しと天ぷらがお勧めです。
まずは摘み取った株の先端部分の更に先端部分を切り離します。
この葉が開き切っていない部分は天ぷらにします。
残りの部分はお浸しにします。
天ぷらは市販の天ぷら粉で作った衣を付けて高めの温度の油でカラッと揚げれば出来上がり。
お浸しはタップリの熱湯で3分間茹でる。
コセンダングサはアクが強い植物で茹で汁は濃いオレンジ色になる。
話は逸れますが、この濃いオレンジ色の茹で汁は草木染めに使えるのだそうです。
茹で上がったら湯を捨ててザルに取ります。
3分間流水に晒してアク抜きをします。
アク抜きが終わったら手で握って水気を良く絞りましょう。
食べやすい大きさに細かく刻みます。
摺りゴマと煎りゴマを加えます。
味醂とだし醤油を加えます。
混ぜ合わせれば出来上がりです。
出来上がったコセンダングサのお浸しはご飯に混ぜても美味しく頂けます。
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