大谷翔平の「114試合で40本塁打&15盗塁」は史上最速。ケン・グリフィーJr.の記録を塗り替える
8月7日、大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、1打席目にシングル・ヒットを打った後、二盗を成功させ、シーズン盗塁を15とした。
ESPNスタッツ&インフォは、こう記している。
「ショウヘイ・オオタニは、チームの最初の115試合以下で40本塁打と15盗塁を記録した、MLB史上初の選手。120試合以下で記録した選手は、他に1998年のケン・グリフィーJr.だけ」
エンジェルスは、8月7日が114試合目だ(これを書いている時点で、試合はまだ終わっていない)。大谷は、110試合目の8月3日に、シーズン40本目のホームランを打っている。
1998年のグリフィーJr.は、40本目のホームランがシアトル・マリナーズの100試合目、15盗塁に達したのは117試合目だった。
この年、グリフィーJr.は、56本塁打と20盗塁を記録した。1シーズンに50本塁打以上と20盗塁以上、50-20を達成した選手は、他に3人しかいない。1955年に51本塁打と24盗塁のウィリー・メイズ、1996年に50本塁打と21盗塁のブレイディ・アンダーソン、2007年に54本塁打と24盗塁のアレックス・ロドリゲスだ。
大谷は、彼らに続く、史上5人目となるかもしれない。
なお、50-20を達成した4人を除くと、50-20にリーチをかけた――どちらか一方に到達し、もう一方はあと1に迫った――選手は、1997年のラリー・ウォーカーと2001年のショーン・グリーンの2人だ。ともに49本のホームランを打ち、それぞれ、33盗塁と20盗塁を記録した。ウォーカーは、50-20ではなく、50-30にリーチをかけていたことになる。
ウォーカーとグリーンとは逆のパターンでリーチをかけた、50本塁打以上で19盗塁の選手はいない。1998年に66本塁打のサミー・ソーサと2001年に52本塁打のロドリゲスは、リーチの一歩手前、18盗塁だった。