各チーム最後の30-30。最も遠ざかっているのは36年前のA'sだが、なかには達成者ゼロのチームも
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)の前に、30-30を達成したドジャースの選手は、2011年に39本塁打&40盗塁のマット・ケンプだ。その間には、12シーズン(2012~23年)のブランクがある。
もっとも、大谷が終止符を打ったドジャースのブランクは、他のチームと比べると、そう長いほうではなかった。
各チーム最後の30-30は、以下のとおり。
2004年に38本塁打&42盗塁のカルロス・ベルトランは、ヒューストン・アストロズの選手として30-30を達成したが、トレードによる移籍を挟み、カンザスシティ・ロイヤルズで15本塁打&14盗塁とアストロズで23本塁打&28盗塁なので、ここには含めていない。
アストロズを除いても、最後の30-30が20世紀は、5チームを数える。さらに、30チーム中7チームは、30-30の達成者がまだ一人もいない。この7チームのうち、セントルイス・カーディナルス、デトロイト・タイガース、シカゴ・ホワイトソックス、ミネソタ・ツインズは、100年以上の球史を持つ。
また、オークランド・アスレティックスの達成者は、1988年に30-30を超えて40-40――42本塁打&40盗塁――のホゼ・カンセコだけだ。この人数は、他チームと同じように、フィラデルフィア・アスレティックス時代とカンザスシティ・アスレティックス時代も含めている。ロイヤルズは、昨シーズンに30本塁打&49盗塁のボビー・ウィットJr.が初の達成者だ。
ウィットJr.については、こちらで書いた。
◆「デビューから3年続けて20-20は史上初。7月の月間打率は.489」
ピッツバーグ・パイレーツとサンフランシスコ・ジャイアンツは、どちらも、バリー・ボンズが最後に30-30を達成した選手だ。ニューヨーク・ヤンキースとワシントン・ナショナルズも、アルフォンソ・ソリアーノを最後に途絶えている。
なお、日本プロ野球については、2021年のオフに、こちらで書いた。その後、30-30だけでなく、20-20に到達した選手もいない。