【秋田県大仙市】大曲の花火と一緒に地元の名物定食を!『福家』のジャンボ花火かき揚げ定食とは?
ご夫婦が二人三脚で営むローカル食堂!天ぷら職人の店主が生み出す名物定食とは?
今年もあのビッグイベントがやってくる。そう、8月31日に開催予定の「大曲の花火」だ。大仙市に混沌と混乱と狂熱を生み出す、真夏の夜の夢。大曲の街が熱くなるあの日まで、いよいよあと2週間だ。
……とその前に、今日も元気に腹減る私が向かった場所。それは大曲西根にある食堂『福家(ふくや)』である。
私がこのローカル食堂を訪れるのは一昨年の冬以来だ。ちょっぴり時間が経ってしまったが、前回と変わらず親切な奥様が迎えてくれた。店内はカウンター席も設置されているが、今回はゆっくり足を伸ばせる小上りへ。壁に掲げられた品書きに目をやると、お手頃価格の定食や麺類などが並んでいる。
店内に流れるBGMは、ご主人が天ぷらを揚げる小気味の良い音と、テレビから聞こえる「徹子の部屋」のテーマ曲。品書きの隣には、奇麗に整頓された漫画棚の姿が見える。大曲の中心部から少し離れた場所にある「町の食堂」は、私にとっての憩いの空間だ。
品書き
- 天ぷら定食:980円
- 天ぷら・お刺身福家定食:1,350円
- ジャンボ花火かき揚げ定食:890円
- ロースカツ定食:970円
- カツカレーライス:890円 ※サラダ付き
- 天丼:850円
- 海老入りかき揚げうどん(そば):750円
- かき揚げラーメン:750円
- 天ざるうどん(そば):850円
- もつ煮:500円
- 餃子:430円
- 天ぷら盛合せ:850円
定食、丼物、麵類と幅広いメニューが揃う『福家』。前回の記事で紹介したかき揚げラーメンもしっかりラインナップされている。暑い日が続くため、冷たい麺類をオーダーする方も多かった。
そんな中今回私が目を付けたのが、ジャンボ花火かき揚げ定食。実は前回訪れたときも気になっていた『福家』名物のパワフル定食だ。
魚介と野菜の旨味が大集結!『福家』のジャンボ花火かき揚げに舌鼓!
注目のジャンボ花火かき揚げ定食が到着だ。ご主人が熟練の技で揚げた主役のかき揚げは、噂どおりのデカさ。手前にいるホカホカの白飯を無限に捗らせてくれそうだ。奥に見える小鉢(茄子とピーマンの味噌炒め)の存在も何気に嬉しい。
おお、こいつはふわっふわ。カッチカチでもフニャフニャでもなく、絶妙な塩梅でふわっと揚がったかき揚げを口に運ぶと、魚介と野菜の旨味がジュワっと顔を出した。
玉ねぎの甘味や三つ葉の心地よい苦みが口に広がり、人参やイカの食感も良いアクセントに。好物の海老が大量に参戦しているのも嬉しい。まるでお盆の親戚の集まりの如く、私の口内はさまざまな具材の旨味で賑やかだ。
お隣の天つゆにかき揚げをくぐらせて、白飯の上でツーバウンド。そして流れるような速攻スタイルで、つゆをコーティングしたかき揚げとたっぷりの白飯を口に運ぶ。こいつは良い。心の中でこっそりガッツポーズだ。
「おっきくて、うまいんです」
……とは、漫画『スラムダンク』に出てくる山王工業のセンター・河田雅史のプレイスタイルだが、このかき揚げもただ大きいだけではなく、しっかりとウマいから恐れ入る。
「冷やし中華と、あと半カレーは無いですよね?」
私の隣に座ったお父さんが、注文を取りにきた奥様にそう尋ねていた。品書きに「半カレー」は見当たらないけど、麺類に半カレーを合わせたくなるその気持ち、めちゃくちゃわかります。……と、こっそり思う私。
「半カレー、できますよ」
「言ってみてよかった。じゃあ、それでお願いします」
おお、できるのか。ローカル食堂のこの感じ、やっぱり良いなぁ。
なんて思いながら、花火の街の名物定食をたいらげて、最後に冷たい麦茶をグビグビと飲む今日の私である。
【店舗情報】
お食事の店 福家
住所:秋田県大仙市大曲西根字杉矢崎263-2
営業時間:11時~14時、17時~19時頃
電話番号:0187-68-2139
定休日:不定休