繊細さんの3つのあるあるな悩みと「もれなく」当てはまる共通点とは!?
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こんにちは、精神科医しょうです。
HSPとは、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略で、わかりやすくいうと「非常に感受性が高く、敏感な気質を持った人」という意味です。
最近注目され、書籍やテレビ番組でも取り上げられるようになりました。
HSPの人はその感受性の高さから、ささいなことに傷つき、自分を責めてしまうことがよくあります。
今回は、そんなHSPの人のために、HSPさんが仕事やプライベートでよく遭遇する3つのお悩みに答えていきたいと思います。
HSPなら当てはまる4つの特徴
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HSPはアメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された心理学的概念です。アーロン博士は、「生まれつき繊細な人」が全人口の5人に1人の割合で存在し、病気ではなく生まれ持った気質であると発表しました。
HSPの人には特徴的な4つの性質「DOES(ダズ)」があります。
D・・・深く処理する(深く考える)Depth
さまざまなことを瞬時に感じ取り、他の人は普通考えないような複雑なことにも目を向けて、本質的なことを考える傾向が強い。
O・・・過剰に刺激を受けやすい Overstimulation
人一倍気がつき処理するため、人よりも早く疲労を感じやすい。大きな音や光、痛みなどに敏感。楽しいイベントで刺激を受けすぎて疲れると、その疲れを取るためにはひとりの時間が必要。
E・・・感情反応が強く、共感力が高い Emotional&Empathy
共感力が高く、他社の意志や気持ちを察しやすい。
S・・・ささいな刺激を察知する
小さな音、かすかな匂い、相手の声のトーンや視線など、細かなことに気づく。気づく対象や強さは人それぞれで個人差がある。
この4つのすべてが当てはまる人は、HSPである可能性が高いです。
「もしかして私、HSPかも・・・」と思った人は次の章をご覧ください。
こんなとき、どうしてる?HSPのお悩みあるある3選
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この章では、HSPの人のお悩みあるある3つと、そのお悩みを解決する方法をご紹介します。
マルチタスクが苦手
HSPの人は、マルチタスクが苦手です。一度にあれもこれもと頼まれるとパニックになってしまいます。
これは、HSPさんがある仕事に取り組みながらも次の仕事のことを考えてしまい、結果目の前の仕事に集中できなくなることで起こります。
そんなときは、まずやるべきことを紙に書き出してみましょう。
このとき、綺麗にまとめようとする必要はありません。
自分が分かればOKです。そして次に、その書き出したすべきことの中から一番優先順位の高いものだけを選び、それに取り組みます。
よく、「優先順位をつけて、その順番通りにタスクをこなしましょう」というアドバイスがありますが、HSPさんにこのアドバイスはイマイチです。
なぜなら、HSPさんはすべての仕事が大切な仕事に思えてしまうため、優先順位をつけることを苦手とする傾向があるからです。
そんなHSPさんにおすすめなのが、「とりあえず作戦」です。
「とりあえず、この仕事からやっていこう」と作業に取り組み、それが終わったらまたタスクの中で一番優先順位の高いものを選び、取り組みます。
この方法ならば、確実にやらなければならない仕事を取りこぼすことがなく、かつ状況の変化による優先順位の変動にもすぐに対処できます。
やるべきことがたくさんあるとパニックになるという人は、ぜひ一度試してみてください。合言葉は「とりあえず」です。
仕事が遅い
HSPさんは、自分の仕事が周りの人と比べて遅いことで悩むことがあります。
結論を先にいうと、HSPさんの仕事は遅くありません。
むしろ、他の人よりも早いことさえあるんです。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?
それは、HSPの人は小さなミスにも敏感に気づきます。
また、「これをやっておかないとあとで困るから」と未来のリスクまで考えて、それらすべてに対処しようとします。
結果、周りの人よりも作業量が一時的に多くなり、仕事が遅いように感じられてしまうのです。
しかし、こういった仕事の取り組み方は、決して遅いやり方とは限りません。HSPさんは、仕事のゴールに辿り着くまでに潜んでいる多くの落とし穴やリスクに的確に対処するので、同僚が後々つまずくミスに時間を取られることがありません。
そして、結果的に一番早く仕事を終え、かつ丁寧な仕事ができることもあるんです。
ただし、ミスを回避しようとしてやるべきことが増えるとパニックになり、それが仕事の遅さに繋がることもあります。
そんなときは上記で説明した通り、「とりあえず作戦」で頭の中を整理して作業に取り組むのがいいでしょう。
大好きな友達でも、長時間誰かと一緒にいると疲れる
親しい友人と過ごす時間はとても楽しいものです。
しかし、時間がたつにつれて疲れてきて、早く帰りたいと思ってしまう・・・。
「友達のことは大好きなのに、どうしてこんなこと思ってしまうんだろう」と悩むHSPさんは少なくありません。これも、HSPの気質が関係しています。
HSPの人は、普通の人は気にならないささいな刺激にも敏感に反応します。
日差しの強い光や、隣の席に座っている人の会話、友達の声のトーンなど、一歩外に出るだけでHSPさんは自然からも人からもたくさんの刺激を受けます。
ひとつ注意したいのが、HSPの人はこれらに反応したくてしているのではありません。
感受性が高いゆえに、反応したくなくてもしてしまうのです。
こういった状況のために、ちょっと友達とカフェでお茶するだけでも人の何倍も疲労し、家に帰ると何もできなくなるくらいにぐったりしてしまうことがよくあるのです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
この悩みを解決するために、絶対にやってほしいことがあります。
それは、自分の敏感さを認めて許してあげることです。
自分はどんなに仲の良い友人であっても長時間一緒にいると疲れてしまうということをまずは認めて、そしてそんな自分を責めずに許してあげましょう。
その上で、次は自分が友人と過ごしても苦痛ではない時間はどれくらいなのかを把握します。
それが仮に2時間であるなら、「2時間たったら用事があるのでお暇します」と約束の段階であらかじめ伝えておきましょう。
これで、友人も自分も気持ちよく楽しい時間を過ごすことができます。
まとめ
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今回は、HSPの特徴や、HSPさんがよく悩むことを3つ紹介し、その解決法をお伝えしました。
HSPという性質は、前述した通り病気ではありません。そして、治したり、克服する必要もありません。
ささいなことに気づき、あらゆることに対処するHSPさんのその性格は素晴らしいもので、ひとつの才能であると私は考えます。
悩むことも多いかと思いますが、HSPという自分の性質を最大限活かし、より豊かな人生を送ってほしいと心から願っています。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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