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初詣にオススメ! アニメ舞台になった神社・寺50選

河嶌太郎ジャーナリスト(アニメ聖地巡礼・地方創生・エンタメ)
有名寺社でも、アニメの舞台になっているところが意外とある=2015年5月撮影

 新たな2018年を間もなく迎える。どこの神社にお参りしようか……毎年行きつけの神社がある人はいいが、そうでない人にとって、この問題は悩みの種だ。ましてインドア系の趣味を持つ人にとっては、そのまま家から出ないで好きなことに没頭してしまうこともあり得る。

 この中で、アニメやマンガが好きな人にとっては、外に一歩踏み出してみるきっかけにして、あの作品の舞台となった神社やお寺に初詣に行ってみてもいいかもしれない。東京近郊で名高いものとしては、「らき☆すた」の鷲宮神社(埼玉県久喜市)、「ガールズ&パンツァー」の大洗磯前神社(茨城県大洗町)、そして「ラブライブ!」の神田明神(東京都千代田区)などがある。全国見渡してみると、その数優に100ヶ所以上にのぼる。このうち、50ヶ所を筆者の調べで選んでみた(下図)。

アニメにゆかりのある神社仏閣50
アニメにゆかりのある神社仏閣50

 アニメの「聖地」になった神社には、「痛絵馬」という、キャラクターの絵が描かれた絵馬がいっぱいあるのだろうと思い浮かべる人もいるだろうが、その程度は実に様々だ。確かに上で挙げた3つの神社は膨大な量の「痛絵馬」が奉納されているが、そうでないところも多い。また、ファンが大勢訪れているけれども、絵馬奉納所がない神社やお寺もある。

 図を見ると、「東方風神録」の諏訪大社や、「いなり、こんこん、恋いろは。」の伏見稲荷大社などのように、国内有数の歴史を持つ神社もある。地方の有力寺社も多く、アニメの「聖地」になっていることを知らないまま、毎年初詣に訪れていた人もいるかもしれない。

 もし、知らずに参拝していた場合、絵馬掛け所に足を運んでみて欲しい。もしかすると、ファン手製の一風変わった絵馬を見つけられるかもしれない。これを機に舞台にしている作品にまで触れれば、馴染みの神社やお寺への見方が変わるだろう。そしてそれまでなかった新しい愛着を抱けるに違いない。もちろん、「聖地巡礼」目的で詣でたい人は、図表をそのまま参考にしていただければ幸いだ。

 なお筆者は、ここ数年コミケから神田明神に詣でる流れが定着している。2018年が皆様にとってよいお年になるよう、雪のちらつく有明の地よりご祈念申し上げたい。

神話に出てくるような寺社でも、痛絵馬が納められているところもある=2017年10月、諏訪大社下社秋宮にて
神話に出てくるような寺社でも、痛絵馬が納められているところもある=2017年10月、諏訪大社下社秋宮にて

(図表・撮影=筆者)

ジャーナリスト(アニメ聖地巡礼・地方創生・エンタメ)

1984年生まれ。千葉県市川市出身。早稲田大学大学院政治学研究科修士課程修了。「聖地巡礼」と呼ばれる、アニメなどメディアコンテンツを用いた地域振興事例の研究に携わる。近年は「withnews」「AERA dot.」「週刊朝日」「ITmedia」「特選街Web」「乗りものニュース」「アニメ!アニメ!」などウェブ・雑誌で執筆。共著に「コンテンツツーリズム研究」(福村出版)など。コンテンツビジネスから地域振興、アニメ・ゲームなどのポップカルチャー、IT、鉄道など幅広いテーマを扱う。

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