「性善説者」と「性悪説者」と「どちらでもない者」が共存するこの社会を、どう生きるのか?
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
私は、生まれつき性格をずっと研究している心理カウンセラーです。
人の性格を語る切り口はいろいろあるのですが、たとえば人を、性善説者と性悪説者とどちらでもない者と3種類にわけることが出来ます。
人によって、「人は、生まれたばかりの時は、けがれのない純粋で美しい生き物である」と考える人がいるいっぽう、「人は、生まれたばかりの時は、自分のことしか考えない、我がままで身勝手、非常に罪深い生き物だ」と考える人がいて、「いやいや、そんなこと、どちらとも言えないよ」という人もいるということです。
この、人を、良い物と考える性善説者、人を悪いものだと考える性悪説者、どちらでもないと考えるどちらでもない説者というのは、ある程度、生まれつき決まっていると私は考えています。
生まれつき性格を計るキャラ診断で言うところの、お母さんタイプ、長女タイプ、二女タイプは、「人は、本来、清い生き物だから、信頼さえしていれば、それに応える形で、人が見ていようと見ていまいと、しっかり仕事をし、良きことをする生き物だ」と考えがちです。
いっぽう、お父さんタイプ、長男タイプ、二男タイプは、そうは考えません。どちらかと言うと、人は悪なるものだと考える傾向が強いです。「人は、本来、ズルイ生き物だから、人が見ていないと、すぐにサボったり手を抜いたり、そうやって悪さをする生き物だ」と考えがちです。
そして、おばあさんタイプ、おじいさんタイプ、末っ子タイプは、人は、良い面もあり悪い面もあり、性善か性悪か、どちらとも言えないなあ…と考えがちです。
その人の持っているキャラは、生まれつき性格ですから、どちらがいいとか悪いとかありません。よって正解は、「世の中には、性善説者、性悪説者、どちらとも言えない者、の3種類の人間がいて、そのほうが、人類が生き残るためには、社会全体にとっては、大変に都合がいい」というものです。
たとえば、性善説者の社長さんは、金庫に厳重なカギをかけたがりません。人間の本性は善だと考えているからです。でも、性悪説者の副社長さんは、金庫に厳重なカギをかけたがります。人間の本性は悪だと考えているからです。
こういう性善説者の社長さんと性悪説者の副社長さん、異なった二人がいるからこそ、会社の経営は順調に回るのではないでしょうか。ふたりともが、どちらか片方にだけ、考えを極端に偏らせていたら、きっと、給料を丸ごと盗まれたり、従業員を疑ってばかりいる…、という事態を引き起こしてしまいかねません。
話は変わって、昔、私、竹内は、性悪説者の人に聞いたことがあります。
「あなたの目の前に好きな食べ物があったとしたら、それを最初に食べる? それともあとから食べる?」と…。すると、性悪説者の人は言いました。「最初に食べますね。あとに残して置いたら、他の物を食べている間に、誰かに盗られてしまうかもしれないからね」と…。
なるほどです。なるほど性悪説者です。
好きなものを最初に食べるというのは、本当に性悪説者らしい考え方だなあと感心した次第です。
いっぽう、「好きな物は、あとから食べる。好きなものを最後まで残しておく」というのは、確かに性善説者らしい、もしくは、どちらでもない者らしい考え方です。彼らには、好きなものはずっとそこに存在し続ける、誰からも盗られることはない…という前提・確信があるからこそ、そんなことが言えるのでしょう。
この記事をご覧のあなたは、如何ですか?
好きなものを最初に食べる性悪説者ですか?
それとも、好きなものを最後まで取っておく性善説者ですか?
はたまた、どちらでもない者ですか?
3者3様、誰が正しいとか間違っているとか、ありません。
大切なのは、自分と他者、お互いの違いを認め、
そして、仲良く暮らしていくことです。
というわけで、今日は以上です。
自分や隣人の気質、生まれつき性格、キャラを知りたい方は、お近くのキャラ診断アドバイザーをお訪ねください。どうぞ宜しくお願いします。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です