子どもの自己肯定感を高める10の方法!自信のある子に育つ幼児教育講師オススメの接し方を紹介〜後編〜
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回も前回に引き続き『子どもの自己肯定感を高める方法』をテーマにお話しさせていただきます。
⑤子どもに無償の愛を伝える3つの言葉
自己肯定感を育てるには、子どもに無償の愛を伝えて「〇〇ができるあなたが好き」ではなく、『どんな僕でもお母さんお父さんは愛してくれている』と子どもに感じてもらうことが大切になってきます。
そのために、次の3つの言葉を私は大切にしてあげてほしいと思っています。
- 「パパもママもあなたが大好きだよ」
- 「パパもママもいつでもあなたの味方だよ」
- 「パパとママのところに生まれてきてくれてありがとう」
この3つです。
こんなこと照れ臭くて言えないと思う方もいるかもしれませんが、この言葉は本当に子どもの心を暖かいものにする大切な言葉なので、ぜひ思いを込めて伝えてあげてください。
この言葉は、まだ言葉のわからない0歳の時から伝えてあげてほしいです。
もっといえば胎児のうちからでも良いですね。
子どもの成長と寄り添うように伝え続けてあげると、子どもの自己肯定感はちゃんと育っていきます。
⑥子どもの自己肯定感を下げる言葉を使わない
反対に次の3つのような言葉は子どもの人格の否定や存在に否定になってしまい、自己肯定感を下げてしまいます。
- 「信じられない!」
- 「何でこんなこともできないの?」
- 「そんなことする子はうちの子じゃありません!」
これらは子どもを鼓舞したり、親が思う行動をさせたいがために使ってしまう言葉だと思います。
ですが、これらの言葉の影響は強すぎます。
自分の存在や能力を根底から否定されてしまう言葉ですので、使わないことを強くお願いしたいです。
⑦抱きしめて無償の愛を伝える
抱きしめることは、最も子どもに愛を伝えることのできる行為です。
抱きしめるときのポイントは、何かあったから抱きしめるのではなく無条件に抱きしめてあげるということです。
小さい頃から「大好きだよ」と言いながらたくさん抱きしめてあげてください。
無言でぎゅーっと抱きしめてあげるでもOKです。
褒めるために抱きしめるのではなく、愛を与えるために抱きしめる意識を大切にしていきましょう。
⑧長所をとことん伸ばす
自己肯定感を高めることにおいてもそうですが、私はこれほど子育てにおいて大切なことはないと思っています。
子育てをしていると、どうしても子どもの短所が目につき、その短所を克服しようとしがちです。
ですが、子どもを伸ばし自己肯定感を育てようと思ったら、長所を伸ばすことに集中してほしいなと私は考えています。
長所が伸びていくことで、子どもはその分野での成功体験を積むことができます。
一目置かれる得意分野ができることで、周りから認められたり尊敬されたりし自信が出てきます。
その自信が自己肯定感を育て、そして短所の克服にもつながるのです。
これはストッキング理論などと言われます。
ストッキングの一部分を引っ張り上げると、周りの部分も一緒に上がってきますよね。
子育ては全くこれと一緒で、子どもの長所を引っ張り上げると、他の部分も一緒についてくるように伸びていくのです。
1つの成功体験が、他のどんな分野にも挑戦していけるパワーになるということです。
なので、私は幼少期は特に子どもが苦手だったり好きじゃない部分はあまり気にせずに、子どもの好きなことと得意なことをとことん伸ばすことをオススメしています。
これを実践していると、段々気にしていた短所が目立たなくなってくるようになります。
そして、短所の克服に注力するよりも子どもの目の輝きが違ってきます。
これは私の経験上絶対的です。
⑨子どもの意思を尊重して決めさせる
自分の意思を尊重してもらえるという経験も自己肯定感の向上に直結しています。
日々の生活の中で子どもは色んな意思決定をするチャンスがあります。
ですが、意識しないとそれを無意識的に大人は奪ってしまうことがあります。
例えば、お子さんの洋服を買いにきたとき。
「どれがいい?」などと一緒に選んでいるようで、結局は「これ可愛い!これにしようね!」と親が選んでしまう。
これでは子どもは自分の意思を尊重してもらっていると感じることができず、自己肯定感の向上には繋がりません。
ですから、日々子どもに決めさせてあげられるものは子どもを信じて子どもの意思を尊重して、「良いの選んだね!」とその決定に自信を持てる言葉をかけてあげましょう。
⑩『叱る』より『褒める』を多く
前回の記事で『褒める』より『認める』が大切だとお話ししましたが、もちろん褒めるのも子育てにはとても大事な行為です。
そのときに大事にしたいのは『叱る』より『褒める』を多くするということです。
あらゆる子育ての調査でも、小さい頃から叱られて育ってきた子と褒められて育ってきた子では、褒められて育ってきた子の方が自己肯定感が高く育っているとの結果が出ています。
では『褒める』を増やして『叱る』を減らすにはどうすれば良いでしょうか。
1.褒めるを増やす方法
まず『褒める』を増やすには、子どもの小さな変化を褒める努力をしていくのが一番です。
子どもを褒められない原因の多くは、親の間違った価値観が生み出しています。
決して子どもに褒めるところがないからという理由ではありません。
親のこうあるべきという理想と違うところが全てマイナスに見えてしまう、どうしても他の子と比べてしまい劣る部分が全てマイナスに見えてしまう。
まずは、その価値観をキッパリと捨てましょう。
そして新たに
- 「子どもの小さな変化を一緒に喜んで褒める」
- 「比べるのは他の子ではなく、昨日の子ども自身」
という価値観を持ってみてほしいなと思います。
これにより、子どもの成長を純粋に見ることができます。
これだけで、子どもの褒める部分は増えていきます。
ただし、褒める言葉はただ増やせば良いわけではありません。
気をつけていきたいのは
- 子どものご機嫌を取るために褒める
- 子どもをコントロールするために褒める
このような褒める行為は子どもは見抜いていますし、自己肯定感には繋がりませんので、小さな成長でも本当に子どもが成長しているとき、頑張れたときに褒めてあげることを大切にしましょう。
2.『叱る』を減らす方法
そして『叱る』を減らすには、大きく2つの方法があります。
1)叱るのは『危険な行為』と『人に迷惑をかける行為』だけにすると決める
これ以外のことは叱ってはいけないというルールを自分に課しましょう。
もちろん子育てをしているとイラッとすることはたくさんあります。怒りたくなることもたくさんあります。
ですが、無駄に叱って良いことはほとんどありません。
難しいと感じるかもしれませんが、私たち大人は日頃から子どもに色んなルールを守らせようとしているわけですから、大人もルールを守る努力をしていくことで子どもの見本になれるではないかと私は思います。
今まで叱っていたことは、『普通に教えてあげる』『分かりやすく説明してあげる』ということに置き換えてみてください。
そして「それでもどうしても叱ることが減らない!」という場合は
2)叱り方のポイントを抑える
2つ目としてこちらの『叱り方にはコツがあった!?子どもに伝わる上手な叱り方』の記事で話している、“叱らないのではなく叱り方のポイントを抑える”という方法を取ってみてください。
それでも十分良い効果があります。
いかがでしたでしょうか?
まずは1つ。良いと思ったものを意識してみていただけたら嬉しいです。
皆さんの子育てを応援しています!