子どもの自己肯定感を高める10の方法!幼児教育講師オススメの接し方とは?〜前編〜
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回は『子どもの自己肯定感を高める方法』をテーマにお話しさせていただきます。
子育てについて勉強していると、多くの方が辿り着くのが『自己肯定感』という言葉だと思います。
そんな子どもの自己肯定感を高めるために大事だと言われることをご紹介していきますので、ぜひできる部分から取り入れてみていただけると嬉しいです!
【自己肯定感ってなに?】
そもそも自己肯定感とはなにか。
簡単に言うと『欠点や短所も含めて自分で自分のことを好きになれて、自分は大切にされていい価値のある人間だと思える心』のことです。
自己肯定感が高い人は次のような特徴があります。
- 何事もまずやってみよう!という行動力がある
- 物事を素直に受け入れられる
- 物事を肯定的に捉えられる
- 心が安定している
- 自分にも他人にも優しくなれる
- ストレスに強い
確かにこれらの要素を持っていれば、人生も豊かになり、どんな場面でもどんな場所でも成功に近づくことができるのは間違いなさそうですよね。
ちなみに自己肯定の反対は自己否定です。
人は自己肯定する材料が全く無く自己否定ばかりしていると、生きている意味を見失ってしまいます。
暗い話になってしまいましたが、自己肯定感がなぜそれほど注目されて、大切だと言われるのかをご理解いただけたと思います。
【自己肯定感の調査結果】
2015年の日本の高校生に行ったある調査から、日本人の自己肯定感の低さが見えてきます。
日本・アメリカ・中国・韓国の高校生に「自分はダメな人間だと思うことがあるか」というアンケートを取ったところ、日本の生徒の7割は「とてもそう思う・まぁそう思う」と回答しています。
それに対して中国は56.4%、アメリカは45.1%、韓国は35.2%でした。
教育の環境や社会環境、日本人の謙虚な気質など様々影響の要素はありますが、日本人は総じて自己肯定感が高くないということが明らかになっています。
【自己肯定感を高めるための方法】
では、その自己肯定感はどう高めていけば良いのか。
まず、自己肯定感は『人生の初期に自分を保育してくれる人たちに愛されることによって、身につけることのできる感情』です。
つまり、幼少期・子ども時代に親からどれだけの愛情を与えてもらったかが大きな要素となると言われています。
これからご紹介するものは当たり前のものもありますが、できているものは再確認。
これまであまり意識できていなかったな。というものは少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
①赤ちゃんはスキンシップをたくさん取る
まずは0〜1歳くらいに関するポイントです。
この時期にできる自己肯定感向上に繋がる取り組みはシンプルで、
『抱っこ・触る・笑顔・話しかける』
このようなスキンシップをたくさん取ってあげることだけで十分です。
愛情ある触れ合いをしていき、親子の信頼関係を作っていくことが大事です。
②3つのコミュニケーションで自己肯定感を育てる
これは言葉でコミュニケーションが取れるようになってきてからの方法です。
自己肯定感を育てるには、たくさんコミュニケーションを取ることが欠かせません。
私がオススメするのは次の3つです。
- 子どもの話を最後までちゃんと聞くこと
- 親子で一緒に何かをすること
- 子どもの言動を認める声かけをする
1.子どもの話を最後までちゃんと聞くこと
子どもの話を最後まで聞いてあげることで、
「あなたに興味を持っているよ」
「あなたのことを大切に思っているよ」
「あなたを信用しているよ」
ということを子どもに伝えることができます。
話を聞いてもらえないと感じたり、途中ですぐに親が話し始めたりすると「僕のことを信用していない」と感じてしまい、反対に自己肯定感を下げるコミュニケーションになってしまいます。
まずは自己肯定感を難しく考えず「できる限り話を聞いてあげよう!」という意識で日々お子様と接してあげてください。
2.親子で一緒に何かをすること
一緒に遊ぶ、一緒に何かを作る、一緒に勉強をする、一緒に出かける、一緒に運動をする。
それらを通じた心や体の触れ合いから、私は「愛されている」と感じることができ、それが自己肯定感の向上に繋がります。
3.子どもの言動を認める声かけをする
子どもの自己肯定感を上げるなら『褒める』ばかりではなく『認める』言葉がけが大切です。
- 『褒める』・・・子どもが前と比べて良くなったということを伝える行為
- 『認める』・・・子どもの存在そのものを認める行為
例えば、
・「いっぱい遊んだね」
・「今日は残さず食べたね」
・「今日は赤のシャツにしたんだね」
このように、子どもを観察して気づいたことやちょっとした変化を伝えていくのです。
それによって、子どもに「あなたをいつも見ていますよ」「あなたに関心を持っていますよ」というメッセージを送ることができます。
まずはこの3つのコミュニケーションを大切にしてあげてほしいと思います。
③自然体験とお手伝いをたくさんさせる
ある体験活動と自己肯定感の関係性を調べた調査で、自然体験とお手伝いを多く経験した子は自己肯定感が高いという結果が出ています。
・自然体験が豊富な子の内、自己肯定感がやや高い以上の結果になった子・・・全体の61.1%
・自然体験が乏しい子の内、自己肯定感がやや高い以上の結果になった子・・・全体の29.7%
・お手伝いの経験が豊富な子の内、自己肯定感がやや高い以上の結果になった子・・・全体の63.4%
・お手伝いの経験が乏しい子の内、自己肯定感がやや高い以上の結果になった子・・・全体の22.4%
小さい頃から、自然体験やお手伝いを通じて様々な挑戦や成功体験を繰り返してきたことで、自分はできる!という心が育っていることが大きな要素だと私は考えています。
この2つは小さい頃から積極的に経験させてあげられると良いですね。
④ため息に気をつける
親御さんがため息をついていると、実は子どもはすごく不安になったりするのです。
何かお母さんが困っているのかな。何か怒ってるのかな。と色々と考えてしまいます。
そして親のため息がしょっちゅうあると、子どもは何だか自信がなくなって寂しくなってしまいます。
それが長期的に見ると自己肯定感を下げてしまうことになってしまうかもしれません。
ため息はなるべく控えましょう!と言っても難しいこともあると思いますので、ただ意識だけでなくそうと考えるだけではなく、ため息をついてしまう原因となっていることを解消していくことも大切にしていけると良いですね。
いかがでしたでしょうか?
次回は後編⑤〜⑩をご紹介しますので楽しみにお待ちください。
皆さんの子育てを応援しています!