叱り方にはコツがあった!?子どもに伝わる上手な叱り方を幼児教育講師が徹底解説
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こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回は『叱り方』という行為に関する私の正直な考えをお伝えさせていただきます。
叱るという行為を親としてどう考えていったら良いのか。叱るはそもそも良いのか?どんな叱り方が良いのか?
迷われている方の少しの助けになればと思います。
▼動画で観たいという方はYouTubeでも配信していますのでこちらをご覧ください。
![登録者10万人超のYouTube『子育て勉強会TERU ch』より](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/kosodatebenkyokaiter/article/00450743/internal_1682041012405.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
【叱り方の気をつけるべきポイント】
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なんと20個あります!
これらは私の経験上どれもできたらいいことなんですが、現実問題皆さんこれを全部できますでしょうか。
1)叱るのは危険行為と迷惑行為と人の道に反した時だけ
2)能力では叱らずしつけという面で叱る
3)なんで叱られているのかをきちんと伝える
4)短く叱る
5)昔のことを引っ張りだしてこない
6)人と比べて叱らない
7)人格ではなく行動を叱る
8)叩くならお尻を叩く
9)叱った日は夜に抱きしめてあげる
10)お皿を割ったなど本人が責任を感じている様子の場合は叱らない
11)叱るときは現行犯で
12)テレビなどは消して真剣な雰囲気を演出する
13)真剣な表情を作る
14)小さな低い声でゆっくり叱る
15)ときには他の人に叱ってもらうのも効果的
16)叱る前に「どうしてこの子はこんなことをしたのかな?」と考える
17)バカにしたような言葉と皮肉な言葉を使わない
18)脅すような叱り方はしない
19)最後はちゃんと謝らせる
20)叱ることの一番の目的は子どもの意識レベルを上げること
今挙げたもの以外にも
・Iメッセージで親の気持ちを伝える
・罰を与える叱り方をしない
・結果ではなくプロセスを叱る
・否定的な言葉を使わないで叱る
ここら辺もよく言われることですよね。
正直ウッとなり「いやいやこれを全部やるなんて無理だよ」と思われた方も多いと思います。
私はなるべく多くの選択肢を挙げることで皆さんの子育ての引き出しが増えることも有益だと思っているので大事にしているポイントを述べましたが、皆さんが感じたとおりこれらを全て意識して叱るなんて無理です。というか全部を意識する必要なんてありません!
この中から、自分が良いと思ったものを自分のものにして叱ることができれば十分です。
このような項目はチェックリストのように見えるので、できていない部分は減点されてしまうかのように感じてしまいますが、全くそうではなく、むしろ1つでも多くできていたらそれが加点されていくという感覚が正しいです。
全部できることを求めず、皆さんが特に価値を感じ、これならできるかも!と思うものをまず意識してみてください。
とはいえ漠然と言われても「どれを選んだらいいかわからない」と思われる方もいらっしゃると思いますので「叱り方に迷ったらこれだけを意識すればいい!」という私の考えをお話しさせていただきます。
【そもそも叱ることっていいの?】
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これは色々な考え方があるのですが、私は子育てにおいて子どもを叱るときは必要だと思います。
もちろん叱ってばかりはダメです。
本当に必要なときに叱るということが大事なのですが、本質は「叱る」という行為ではなく『子どもに対して本当に大事なことを親がちゃんと強く伝えられること。要求できること。』が大事なのです。
叱ることよりも褒めることが大事なのは間違いありませんが、褒める意識が行き過ぎて正してあげなくてはいけない部分に何も言えないのは『子どもを成長させる親のスタンス』ではありません。
子どもを伸ばす親のスタンスに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、良かったらご覧ください。
もう1つ叱ることが必要な理由として『叱られることへの耐性をつける』ということも挙げられます。
これから子どもたちが社会に出たら、どうしても叱られる場面が出てきます。その時に叱られた経験がほとんどない子は、それに耐性がなく立ち直れなくなってしまったりするのも現実です。
昔であればたとえご家庭で叱られなくても、ご近所のおじさんに叱られたりと良い意味で子どもが強く育つ環境がありましたが、今はなかなかそれも難しいのでご家庭の中で正常な範囲で叱られるという経験をしていくことは大事だと言えます。
【叱るときはこれだけ意識しよう!】
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『30秒グッと待ち、叱る以外に選択肢は無い?と問いかけ、短く叱る』
これだけ実践できれば、実は叱ることのポイントの多くを抑えることができます。
分解して解説すると
①30秒グッと待つ
叱ることに緊急性のあるときを除き、可能な限り30秒グッと堪えてお子さんを観察してみましょう。
観察していると「その子が何でそんなことをしてしまったのか?」という本当の理由が見えてきて叱る必要がなくなったりします。
場合によっては子どもの方が親の様子に気づき、叱るべき行動を自ら正し始めたり、子どもからごめんなさいと言ってくるかもしれません。叱る前に子どもから謝ってくれば「次は気をつけなさいね」と言って終わりにできますし、さらに自ら気づけたことでお子さんの成長の機会になりますよね。
このように30秒〜1分くらい待つだけで、叱らないで済むような展開に進むチャンスが生まれます。
②「叱る以外に選択肢は無い?」と自分に問う
30秒待ったら叱る以外の選択肢はないか一瞬考えましょう。
選択肢としては
・「〇〇しようね」と『教える』
・「今は何をする時間かな?」と『考えさせる』
・「今お母さん何考えている(言いたい)と思う?」と『親の気持ちを考えさせる』
・「どうしたの?」と『理由を聞いてみる』
場合によっては『何もしない』という選択肢もありますよね。
叱る場面は多様ですから、当てはまる場面そうじゃない場面ありますが、今のような選択肢が取れないかを考えます。
そしてもし他の選択肢が取れるなら、叱るのではなくその方法を使いましょう。
③短く叱る
ここまで考え「叱るしかない!」と感じたら、あとは短く叱ることだけを意識しましょう。
子どもはダラダラ叱られると内容が頭に入ってこなくなりますので、目標は1分以内です。
・それをやってはいけない理由
・今後どういう行動を求めるのかの説明
そういったことを短く伝えましょう。
短く叱ることができれば、余計に過去のことを引っ張り出してきたり人と比較したりすることも少なくなりますし、ダラダラ叱った時よりも子どもに悪いイメージを植え付ける可能性が低くなります。
子どもの頭に入っていかなければ、叱っても無意味になってしまうことが多いでので『短く』を意識することはとても大事です。
いかがでしたでしょうか?
叱るという行為は、この『30秒グッと待ち、叱る以外に選択肢は無い?と問いかけ、短く叱る』だけ意識できれば、あとはあまり深く考えなくても大丈夫だと私は思っています。
もちろん意識できることはしても良いですが、叱ることを深く考え過ぎて負担になるより、これだけを意識して叱るときはスパッと叱った方が、親子ともにストレスがないコミュニケーションになりますので、叱り方を考え過ぎて路頭に迷っているという方はぜひ試してみてください。