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【ASDあるある】『ちょっと』の意味がわからなくて起こるトラブル、スーパーの買い物編

【育児マンガ】夢カナエ保育士 介護福祉士

買い物での出来事

スーパーの買い物で、わたしの背後にピッタリとついて回る中一の息子。

5歳の頃なら可愛いけど、わたしより大きな子が後にくっついて歩くのは、少々暑苦しい。

「ちょっとだけ、離れてくれる?」

そう頼んでみたら・・・

離れたのは、ほんの1センチだけ!

うっかりしていました。

ASD(自閉スペクトラム症)の彼には、

『ちょっと』

の意味が、うまく伝わらないのです。

相手の気持ちがわからない

彼は、相手の立場で考えることが苦手です。

わたしは、

「暑苦しくない程度に離れてほしい」

という気持ちで

『ちょっと』

と言ったのです。

しかし彼は、

「ちょっとなら、1センチぐらいだな」

と、自分の基準で考えてしまうのです。

具体的に伝える

そこで、わたしは気を取り直して・・・

具体的な距離を指定して頼んでみました。

その結果は・・・

今度は、わたしが望んだ通りに離れてくれました。

そして自分からカゴを持って、買い物を手伝ってくれたのです。

ASDの子は相手の気持ちがわからないために、周りとトラブルを起こしてしまうことがよくあります。

しかし、それは決して悪意があってのことではないのです。

その反対にASDの人には、人一倍親切な人も多いといわれています。

わかりやすい言葉にして、具体的に理解できる指示さえすれば、きっとASDの人の良い面を引き出すことができると思います。

保育士 介護福祉士

専門職として学童保育や老人介護の現場で、病気や障害を持つ児童や高齢者のケアにあたってきました。自らも、発達障害の診断を受けた子の親として育児に奮闘中。子育てに悩む方のために役立つ情報、専門性のあるケアの工夫を、一般の方にも分かりやすいマンガを通して発信していきます。

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