ビッグモーター店舗前だけ街路樹が枯れるのはなぜ？→新社長「雑草に撒いた除草剤が影響を与えた」と語る
「ビッグモーターの店舗前だけ街路樹が枯れている」とSNSを中心に騒ぎになっている件で、26日付けで新社長となる和泉伸二専務が「雑草に撒いた除草剤が影響を与えてしまったというのはある」と責任を認める発言をしました。
ビッグモーターがやってくるとなぜか店舗前の街路樹が枯れる
この騒ぎは、7月21日にYahoo!ニュースに掲載された記事へ投稿されたコメントがきっかけとなっているものです。
コメントでは「群馬県にあるビッグモーター太田店の前の街路樹だけ不自然に枯れており、その後、“除草剤を撒かれたので目撃情報募集”の立て看板が設置されていた」との指摘がされていました。
このコメントのキャプチャ画像が7月23日から24日にかけてSNSを中心に拡散し、実際にその看板が立っている写真が2023年1月に『X（Twitter）』に投稿されているのが発見されます。
また、Googleストリートビューで確認するとビッグモーター太田店だけではなく、そのほかの店舗でもビッグモーターがやってくると街路樹が枯れるという謎の現象が起きていることが発掘される事態となりました。
騒ぎになっていたビッグモーター店舗前の画像
いくつか騒ぎになっていた店舗のキャプチャ画像を掲載します。こちらは埼玉のビッグモーター所沢店の画像です。ご覧のとおり、街路樹が一切ありません。
しかし、視点を変更すると、街路樹がないのはビッグモーターの店舗前だけであるということがわかります。
また、ビッグモーターが移転してくる前まで日付をさかのぼると、街路樹が存在していたことを確認できます。
こちらは大阪のビッグモーター狭山店です。こちらも街路樹がありません。
しかし、これも日付をさかのぼると街路樹は存在していたことがわかります。
これらのことから、ビッグモーター側が店舗の車が道路からよく見えるように除草剤を撒いているのではないかと騒ぎとなりました。
社長「環境整備で……」新社長「雑草に撒いた除草剤が影響を与えてしまった」
こうしたSNS上の騒ぎを受け、7月25日に開かれた記者会見ではマスコミ側から街路樹について質問が入りました。
ただ、この質問に対して兼重社長が「環境整備で……」と答え始めたところ、すぐに陣内管理本部長が「こちらに関してはきちんと調査をさせて頂きまして、適切に対処して頂きたいと考えております」と回答を遮りました。
このまま後日回答になるかと思われましたが、その後、次期社長となる和泉専務が
「環境整備点検において、全店舗のですね。お客さまが入ってくる出入り口、歩道をふくめ、その前後10メートルにわたって、いつも雑草やゴミなどがあれば取り除こうというかたちで毎朝、街路樹のなかに生えている雑草に対して、本来は手で抜けばいいんですけども、ちょっと甘い認識で除草剤を撒いてしまって、それが自治体の植木だったり街路樹だったりに対して影響を与えてしまったというのはあると思います。ですのでそれはもちろん、かれこれ10年ぐらい前の話だと思うんですけども、いま現時点ではそういった指導はしておりませんし、そういった常識もあわせ持っているつもりではあります」
と、ビッグモーター側の対応により街路樹が枯れた可能性について認める発言をしました。
上記で紹介したコメントに「除草剤を撒かれたので目撃情報募集」とあるように、今後は各県の自治体や土木事務所からも責任を求められそうです。
7月29日16時27分修正
7月21日にYahoo!ニュースに掲載された記事へ投稿されたコメントを引用するかたちで「枯葉剤を撒かれたので目撃情報募集」と書いていましたが、枯葉剤と除草剤は異なること、そして写真の看板には除草剤と書かれていることから「除草剤」へと文面を変更しました。
