台風12号は熱帯低気圧に変わっても関東中心に大雨のおそれ
台風11号と台風12号の進路
強い台風11号は、沖縄の南海上を西寄りに進んでいます。今後も強い勢力を維持しながら、きょう2日(土)夜からあす3日(日)午前中にかけて、石垣島など先島諸島の南を通過する見込みです。これまでよりも先島諸島からは離れて通過する予想となってきましたが、北側の進路を取るほど、大荒れの天気となるおそれがあり、暴風や高波などに警戒が必要です。
一方、台風12号は、日本のはるか南東の海上を北西方向へ進んでいます。こちらの台風は、きょう2日(土)夜からあす3日(日)朝にかけて、父島など小笠原諸島の北を通過するでしょう。その後は日本の南へ進み、あす3日(日)夜までには熱帯低気圧に変わる見込みですが、油断はできません。台風12号、あるいは熱帯低気圧周辺の非常に湿った空気が南から本州付近へどっと流れ込むため、特に関東を中心に雨脚が強まり、大雨となるおそれがあります。
関東はあす3日(日)午後から次第に雨
あす3日(日)午後9時の雨や風の予想をみると、台風12号から変わったとみられる熱帯低気圧に伴う風の渦巻きが紀伊半島付近にあり、この北側から東側に広がる暖湿気が関東へ到達し、雨雲が広がる予想です。雨脚が強まり、ザーザー降りの所も出てくるでしょう。
あさって4日(月)は関東中心に大雨か
その後、あさって4日(月)にかけて、熱帯低気圧は西進し、九州南部付近へ進む予想ですが、熱帯低気圧から離れた関東を中心に暖湿気の流れ込みが続き、関東を中心に、太平洋側で広く雨脚が強まる予想です。熱帯低気圧が西日本へ遠ざかっても、関東はしばらく断続的に強い雨や激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
関東で200ミリ以上の大雨計算も
上図はあくまでもコンピュータによる72時間の予想降水量ですが、関東で特に多くなっていて、100ミリ以上のオレンジ色が大きく広がり、内陸や山沿いを中心に、150ミリから200ミリ以上の赤や紫色の所も計算されています。都心部でも150ミリ程度の大雨となる計算です。
これはあくまでも現時点でのコンピュータの計算ですが、南を通過する台風12号、あるいは熱帯低気圧の振る舞い次第で、これより少なくなる可能性や多くなる可能性も否定できません。今後、気象庁から発表されるであろう大雨情報に十分ご注意ください。