価格が「高いみかん」と「安いみかん」は何が違うの?元スーパーの店員の回答に…『早く知りたかった!』
ぱるとよのおすすめ記事がLINEに届きます!
1週間分の記事をまとめてお届けするぱるとよ「食の知恵を、お手軽に」が4月12日から配信スタート、毎週金曜日の11時47分にお届けします。食材の選び方・保存法からお手軽レシピ、キッチン周りの裏ワザまで盛りだくさん。ぜひ友だち追加してください。
<友だち追加の方法>
■下記リンクをクリックして友だち追加してください
LINEアカウントメディア(外部リンク)
※本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています。
みかんは冬のメイン果物のひとつ!手で皮がむけて、価格もお手頃なので、毎日食べる家庭も多いのではないでしょうか?
わが家も、冬になると日常的に食べています。そんなみかん、スーパーの売り場に何種類も売っていて、価格が「高いもの」から「安いもの」までありますよね。
同じみかんなのに、どうして価格が違うのか?疑問に思ったことはありませんか?その答えを、元スーパーの青果担当の私が解説しますね。
私が登壇した食育講座でこのことを話したら、「買うときに注意します。」「昨日みかんを買ったので、早く知りたかったです」などの声をいただきました。
みかんの価格差を知って、次の買い物にぜひ役立ててくださいね。
価格が違う理由①:内容量に違いがある!
みかんは、スーパーや青果店に並ぶまでに基本的に4〜10kgの箱で流通し、価格が決められます。箱の中のみかんは2S, S, M, L, 2Lなどサイズ分けされています。箱のままだと量が多くお客さんが買いにくいため、お店のバックヤードや仲卸センターで袋詰めされています。
1つのサイズだけ袋詰めするのではなく、お客さんの要望に応えて大袋、中袋、小袋などとサイズを変えて販売することもあります。
そのため、同じみかんでも価格が変わることがあります。基本的には、大きい袋(みかんの個数が多い)の方がお値打ちな傾向にあります。今回購入した上記写真のみかんは、7個入り598円(1個あたり85円)、16個入り1,000円(1個あたり63円)と1個あたり22円も差がありました。
産地・サイズが同じみかんでも価格が違うときは、入っている内容量(個数)をチェックしてくださいね。
食べる量が少なければ「割高でも小袋で」、「お得に買いたければ大袋で」シーンに合わせて購入するのがおすすめです。
価格が違う理由②:等級に違いがある
「同じ産地・サイズのみかんで、内容量(個数)も同じ、しかし価格が違う場合があります。」これって何が違うの?と思われる方もいると思います。
その答えは等級です。
みかんには、産地ごとに独自に規格が決められています。例えば、秀品、優品、良品など等級が分かれています(産地により等級の名前が違います)。特に、みかんの大産地では光センサーを通して、みかんの糖度、外観によって等級を選別しています。
等級が高くなるにつれて、糖度が高く、外観がキレイになります。その結果、産地・サイズ・内容量(個数)が同じで、価格が違う場合は、値段が高いみかんの方が甘くて美味しいことが多いです。
今回購入したみかんでは等級による糖度の違いがありました(光センサー選別)。
- 優品の糖度:11.2度
- 秀品の糖度:12.1度
ハズレのみかんを引く確率を下げたい方は、価格の高い方のみかんを購入されるのをおすすめします。
価格が違う理由③:ブランドみかん
同じサイズ、内容量で価格が違うものも!その要因は
- 栽培管理を徹底している
- みかんをより甘くするためにマルチ栽培などこだわった栽培方法をしている
- 糖度が著しく高いみかん
などなど、産地ごとに独自の路線でブランド化しています。
例えば、長崎県の西海みかんの「味まる」は高糖度でマルチ栽培で水分量を管理して栽培されています。その結果、皮が薄く、濃厚な味わいのみかんに仕上がっています。
または、和歌山県の有田みかんの「味一ゆら」なども糖度が12度以上と高く厳選されたみかんです。
産地によって、みかんのブランド名も異なります。価格が高くても「栽培方法にこだわったみかんを食べたい」や「とびっきり甘いみかん食べたい!」と考える方はブランドみかんがおすすめです。
まとめ
- 同じ産地、サイズ、等級でも内容量の違いで価格が異なる
- 等級により価格が異なる
- こだわった栽培方法、糖度が高いなどによるブランドみかんは価格が高い
気になる方は、ぜひスーパーや青果店でチェックしてくださいね。
【関連記事】(生活に役立つ「食材」の豆知識)
食材の豆知識・裏ワザ・エコ技をご紹介しています。詳しい解説は下の記事(外部サイト)に記載しています。