勝手にアウォーズ!2022シーズンJ1ベスト11
2022シーズンのJ1リーグは横浜F・マリノスの優勝で幕を閉じました。三連覇を目指した川崎フロンターレが最後まで食い下がったのはさすがでしたが、マリノスは終盤好調だったヴィッセル神戸に3-1で、内容的にも完勝で締めくくりました。
公式のJリーグアウォーズは11月7日(J2は14日、J3は21日に発表)に行われますが、それに先立ち筆者の独自評価で、ベスト11と7人ベンチメンバーを選んでみたいと思います。
選出を見て「〇〇は?」という意見もあるかもしれないが、独自評価として捉えてください。
GK高丘陽平(横浜F・マリノス)
攻撃的なスタイルの背後で広域をカバー。攻撃の起点としても大きく貢献した。
DF小池龍太(横浜F・マリノス)
クレバーにハードワークして、右サイドを活性化。左サイドもこなすなど大車輪の働きだった。
DF中谷進之介(名古屋グランパス)
3バックの右と中央で高い統率力を発揮しながら、局面のデュエルでも圧倒的だった。
DFアレクアンダー・ショルツ(浦和レッズ)
鮮やかなインターセプトと効果的な持ち上がりで流れを呼び込む。J最高レベルにセンターバックだ。
DF佐々木翔(サンフレッチェ広島)
持ち前の対人の強さだけでなく、スキッベ監督のもとビルドアップでも進化を見せて、後方から躍進を支えた。
MF岩田智輝(横浜F・マリノス)
中盤でも最終ラインでも1対1の守備や競り合いは上背以上に相手を圧倒した。ミスしても素直に受け入れて成長に繋げる姿勢も◎。
MF橘田健人(川崎フロンターレ)
中盤の底を誰よりも幅広く防衛し、攻撃になれば気の利いた配球で受け手を生かした。有事には右サイドバックも。
MF家長昭博(川崎フロンターレ)
12得点5アシストという数字の説得力もさることながら、柔軟なポジショニングとボールを持った時の脅威度がすごかった。
MF西村拓真(横浜F・マリノス)
脅威的な運動量で広域の局面に絡み、大事な時は必ずゴール前に入り込んでいる。一時怪我で離脱も脅威的な回復力を見せるなど、獅子奮迅のパフォーマンスだった。
MFエウベル(横浜F・マリノス)
右が家長なら左はエウベル。大外からインサイドまで支配し、チャンスメイクとフィニッシュの両面で違いを出した。
FW町野修斗(湘南ベルマーレ)
精力的な守備やポストをこなしながらボックス内で領域展開。13得点を記録した。シュート決定率はトップ10で最高の20.3%。
□ベンチメンバー
GKキム・ジンヒョン(セレッソ大阪)
統率力抜群。本当に大事な時間帯で流れを変えるビッグセーブが目立った。
DF谷口彰悟(川崎フロンターレ)
90分で勝利するフロンターレの象徴的な存在。対人戦も安定していた。
MF満田誠(サンフレッチェ広島)
抜け目なくゴールを奪うだけでなく、チャンスメイクでも危険な存在に。最優秀大卒ルーキー賞があったら間違いなし。
MF水沼宏太(横浜F・マリノス)
右サイドからのクロスは絶分。逆境にも強く、喜田がいない試合ではリーダー役も。
MFマルシーニョ(川崎フロンターレ)
右の家長、左のマルシ。ドリブルの突破力だけでなく、タイミング良く走り込んでフィニッシュに絡む。
FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
前線での存在感は抜群。ちょっと働きすぎではないかと心配になるレベルだった。もはや彼抜きでアントラーズは語れない。
FWチアゴ・サンタナ(清水エスパルス)
チームは降格してしまったが、文句なしの得点力。序盤戦にいたら・・・
MVPは高丘陽平だ。セービング、カバーリング、ビルドアップの全てハイレベルだったが、何より常にチームを後ろから力強く支えて、攻撃的であり続けることを可能にした。言い換えるとリアルのJリーグアウォーズでMVPを受賞した岩田智輝も含めて、誰か一人決めるのが難しいほどチームで優勝を掴み取った印象が歴代のチームにまして強かった。その戦いを象徴する守護神の働きをマリノスの代表として讃えたい。