日本初の賛同20万人で最多最速新記録 森友改ざん自殺で再調査求める
森友事件をめぐる公文書改ざんを無理強いされ命を絶った財務省近畿財務局の上席国有財産管理官、赤木俊夫さん(享年54歳)。その手記が初めて公開され大きな反響を呼ぶ中、妻の昌子さん(仮名)が27日午後、インターネット上のキャンペーンサイトChange.org(チェンジ・ドット・オーグ)で賛同者を募り始めた。
「私の夫、赤木俊夫がなぜ自死に追い込まれたのか。有識者によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施して下さい!」
その呼びかけに賛同者が殺到。開始からわずか3日で20万人を突破した。Change.orgの運営担当者によると、これは日本で始まったキャンペーンとしては最も多く、最も速い新記録の達成だという。
日本の民主主義を信じたい、良くしていきたいという声と共鳴し広がっている
この事態に運営責任者は急きょコメントを出した。
「赤木氏のご遺族によって開始された本キャンペーンは、開始から3日弱で20万名の賛同を突破しました。これは、日本国内で開始されたキャンペーンとして最多の賛同数に、最短の期間で達しています。
森友学園には、今日本で民主主義を信じる人々が関心を寄せずにはいられない、様々な要素が詰まっています。
公共の財産を売却するプロセスを国民として知る権利。
行政機関が記録を改ざんすることへの信頼性の問題。
そして何より信条に背いた仕事を強いられた苦しみへの共感が、これだけの数の賛同を短時間に集めたのだと思います。
残されたご遺族の『知りたい』という思いが、日本の民主主義を信じたい、良くしていきたいという声と共鳴し広がっているこの動きが、届くことを願っています」
赤木さんは「安倍首相と麻生大臣の気持ちが変わることを期待」
赤木昌子さんは次のようなコメントを寄せた。
「たくさんの方々の応援をいただきました。
この力を借りて安倍総理、麻生大臣の気持ちが変わることを期待します。
これからもよろしくお願いします」
安倍首相と麻生財務大臣は、俊夫さんの手記公開を受けても、「新事実はない。再調査は行わない」という考えを示している。昌子さんは、20万人の思いを受けとめて、この考えを変えてほしいと願っている。
#赤木さんを忘れない
【執筆・相澤冬樹】