キョンキョンの愛称で知られる歌手で女優の小泉今日子さんが、話題になったNetflix(ネットフリックス)のドラマ『新聞記者』を降板した真相を初めて自ら明かした。財務省の公文書改ざんで命を絶った赤木俊夫さんの妻、雅子さんの役を演じるはずだったが、雅子さんの了解を得ずに制作が進むことに納得できず自ら出演を辞退したという。
キョンキョンこと小泉今日子さんは、時事問題や社会問題に鋭く発言することでも知られる。2年前、改ざん事件を描く『私は真実が知りたい』(赤木雅子さんと筆者の共著・文藝春秋)が刊行された際、事件が気になっていたことからツイッターで好意的に紹介した。これが縁で雅子さんと交流が始まり、週刊文春WOMAN(季刊誌)の企画で対談が実現した。そこで小泉さんは改ざん事件について次のように述べた。
それでも現実はドラマの世界とは違うという。
“韓国ドラマ”を地で行く赤木雅子さんの人生をモデルにしたドラマが現実に制作された。Netflix(ネットフリックス)のドラマ『新聞記者』だ。制作プロデューサーと、そこに深く関わった東京新聞の望月衣塑子記者は、雅子さんの提訴直後から接触を始めた。だが雅子さんが内容に不審を抱いたため、見切り発車で了解を得ずにドラマは制作された。当初、雅子さん役に決まっていたのが、実は小泉今日子さんだった。
一方で、制作現場のスタッフや出演者たちは事情を知らなかったと気遣った。
では、もし今後きちんと納得のいく提案があったら、キョンキョンはあらためて雅子さん役を引き受けてくれるだろうか? 尋ねたところ……、
小泉今日子さんと赤木雅子さんの対談は9月21日発売の週刊文春WOMAN2022秋号で詳しく掲載されている。そこでは小泉さんの「“黙らない人”っていう存在も必要じゃないかな」という発言や、安倍元首相が亡くなる前日に赤木雅子さんが偶然本人と会って手紙を手渡した話などが紹介されている。