Yahoo!ニュース

「ファン・ヒチャンと韓日デュオ結成!」MF川辺駿のプレミア移籍を韓国メディアはどう報じた?

金明昱スポーツライター
日本代表MF川辺駿の“ウルブス”移籍を韓国メディアも報じている(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 イングランド・プレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズが日本代表のMF川辺駿をスイス1部のグラスホッパー・クラブ・チューリヒから獲得したことを発表した。

 契約期間は3年半で、クラブでは初めての日本人選手となる。

 同クラブに韓国代表FWファン・ヒチャンが在籍していることで、韓国ではよく知られたクラブの一つだ。

 そうしたこともあり、川辺の“ウルブス”加入を伝える韓国メディアが多い。

 スポーツ・芸能専門サイト「マイデイリー」は「ウォルバーハンプトン、日本代表MF獲得…ファン・ヒチャンと“韓日デュオ”結成」と見出しを打ち、「川辺はグラスホッパーにレンタル移籍し、半年はスイスでプレーする。その後、2022-23シーズンに合わせてウォルバーハンプトンに合流する。ファン・ヒチャンがウォルバーハンプトンに完全移籍すれば、韓日デュオが結成される」と伝えている。

 ちなみにファン・ヒチャンは2020年7月にブンデスリーガのRBライプツィヒと5年契約を結んだが、21年8月から“ウルブス”にレンタル移籍している。

 また、スポーツ・芸能専門サイト「スターニュース」は「ファン・ヒチャン、日本代表MFのパスを受ける」との見出しをつけ、「ファン・ヒチャンと呼吸を合わせることになった」と報じている。

 川辺の人となりについては「昨年夏にJリーグのサンフレッチェ広島を離れ、スイスのグラスホッパーに移籍した、欧州進出1年目に18試合、4ゴール、3アシストを記録。日本代表としても活躍中だ。韓国とも因縁がある。Aマッチデビュー戦は2021年3月、横浜で開催された韓日戦だが、その時、日本は韓国を相手に3-0で完勝。川辺は2022年カタールW杯アジア予選に出場している」と紹介していた。

 川辺は2月にグラスホッパーにレンタル移籍で戻るそうで、5月までは残りのシーズンを戦うことになるとのこと。

 プレミアでのプレーが見られるのは来季からだが、川辺とファン・ヒチャンの“日韓デュオ”の姿が見らる日は近そうだ。

スポーツライター

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はJリーグ、ACL、代表戦と女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

金明昱の最近の記事