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住宅街に眠る「一般人は決して立ち入れない」謎多き「開かずの神社」をのぞいてみたら...(藤沢市)

ころんころライター(藤沢市)

【プライスレス藤沢】

~藤沢の魅力を再発見~

藤沢市内で見つけたプライスレスな情報シリーズ。71カ所目は藤沢市本鵠沼『藤森稲荷神社』です。

『藤沢市立鵠沼小学校』の近くを散策中、生い茂る緑の隙間に「小さな祠」があることに気づきました。

ですが写真の通り祠の前には柵があり、正面から立ち入ることはできません。柵からのぞくと、屋根の懸魚(彫刻)部分には蓑と小槌?のようなものが彫られているのが見えました。

神額には「藤森稲荷」とあります。

「どこか別の場所に入口があるのでは?」と思い、神社の東側にまわってみましたが、入口と思わしき扉にも鍵がかかっており、やはり中に立ち入ることはできませんでした。

もちろん本殿の扉も固く施錠されていました。

これは一体どういうことなのでしょうか…。

柵の隙間からカメラを向けると、神社の説明が書かれた案内板の内容が読み取れました。

一眼レフカメラ(焦点距離70mm)にて撮影(裸眼では厳しいと思われます)
一眼レフカメラ(焦点距離70mm)にて撮影(裸眼では厳しいと思われます)

「藤森稲荷神社の由来」
元弘参年 新田義貞が鎌倉の北条高時を討つ途中、この森に馬を止め 近くの湧水を飲んだことからその武名を慕って本社を建立したといわれている。当時は「藤」の群生地であったことから藤森稲荷様と呼ばれ、鵠沼では最古の稲荷様といわれている。※元弘参年(鎌倉時代最末期)

『藤森稲荷神社』について調べると、「伏見稲荷の古い呼称」との情報がでてきます(「藤森稲荷」のほうが歴史が古いようです)。また『藤森稲荷神社』は全国に複数あり、東は山形県から西は京都府まで10か所以上見つかりました(関東に集中しています)。藤沢市の『藤森稲荷神社』は、2010年台半ば頃?までは東海道線の線路沿い近くにあったようですが、宅地開発などによりこの場所に遷宮された可能性が高いことがわかりました。それにしても…

参拝できないばかりか、神社の詳細を記した案内板は“人目に付かないよう通りとは反対向きに設置”されているという謎多き『藤森稲荷神社』。市や県にも問い合わせてみましたが情報は得られませんでした。

夏の終わりごろになると、彼岸花が柵の向こう側の世界を不気味に彩ります。気になる方は“柵の外側から”のぞき込んでみてください。

基本情報
『藤森稲荷神社』
住所:藤沢市本鵠沼5丁目2
※駐車場は無いため、行かれる際は公共交通機関をご利用ください。

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ライター(藤沢市)

湘南エリアの複数メディアや紙面、昭文社「まっぷるトラベルガイド」などで、記事執筆&撮影を担当。取材スポットは1000ヶ所近く。そんな取材後記や、徒然なるままのゆるゆる日暮らしを、Instagramに綴っています。ほわっとあたたかくなる「神奈川県藤沢市」の情報をお届けできたら幸いです。※「毎週日曜の20時10分」に約1週間分の記事をまとめてお届けする「LINEでの配信」がスタートしました。ご登録いただくと藤沢市の話題(特に美味しいもの情報)に困りません。

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