Yahoo!ニュース

ドジャースが達成した「10年連続ポストシーズン進出」は史上3番目の長さ。各チームの最長記録は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ロサンゼルス・ドジャース Sep 11, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月11日、ロサンゼルス・ドジャースは、11対2でサンディエゴ・パドレスを下し、シーズン96勝目を挙げた。これにより、両リーグ最速のポストシーズン進出が確定した。

 ドジャースがここからの23試合に全敗し、ミルウォーキー・ブルワーズが残る21試合に全勝すると、どちらも96勝となり、ワイルドカード・レースの3位に並ぶ可能性もある。だが、この場合でも、163試合目の「ワンゲーム・プレーオフ」は行われず、ドジャースは、ワイルドカードの3番手としてポストシーズンへ進む。ドジャースは、ブルワーズとの7試合をすでに終え、4勝3敗と勝ち越している。

 2013年以降、ドジャースは、ポストシーズンに毎年進んでいる。2013~20年は地区優勝。2021年はワイルドカードながら、リーグ2位の106勝を挙げた。10年連続ポストシーズン進出は、アトランタ・ブレーブスの14年連続(1991~2005年/ポストシーズンがなかった1994年を挟む)とニューヨーク・ヤンキースの13年連続(1995~2007年)に次ぐ。ブレーブスのストリークは、1994年に途切れたと看做し、1995年から数えても11年連続だ。

 各チームの最長記録は、以下のとおり。マイアミ・マーリンズだけは、2年続けてポストシーズンに進出したことがない。ただ、3度進出したポストシーズン――いずれもワイルドカードをゲット――のうち、直近の2020年を除く2度、フロリダ・マーリンズ時代の1997年と2003年は、どちらもワールドシリーズを制した。

筆者作成
筆者作成

 球団記録以外のストリークを含めても、連続6年以上のポストシーズン進出は、3チームしかない。けれども、もうすぐ、ドジャースに続く、4チーム目と5チーム目が現れそうだ。ヒューストン・アストロズとヤンキースは、2017年からポストシーズン進出を逃しておらず、このままいくと、今年で6年連続となる。現時点の勝率は、ア・リーグ1位と2位だ。

 また、ドジャース、アストロズ、ヤンキースの他に、現時点でストリークを継続している――2年以上続けてポストシーズンに進出している――のは、5チームだ。ブレーブスとブルワーズは、2018年から4年連続。タンパベイ・レイズセントルイス・カーディナルスは、2019年から3年連続。シカゴ・ホワイトソックスは、2020年から2年連続。この5チームとも、ストリークを伸ばす可能性はあるが、ブルワーズとホワイトソックスは、現時点ではポストシーズン進出の圏外に位置している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事