100本塁打未満で2000安打に到達したこの選手は、パワーレスなのか
4月5日、エルビス・アンドゥルース(シカゴ・ホワイトソックス)は、5回裏にシングル・ヒットを打ち、2000安打に到達した。上の写真は、打球がライトへ抜けていった直後だ。
アンドゥルースは、メジャーリーグ15年目の34歳。2000安打のうち、シングル・ヒットが約4分の3分を占め、ホームランは5%に満たない。シングル・ヒットが1494本(74.7%)、二塁打が360本(18.0%)、三塁打が50本(2.5%)、ホームランは96本(4.8%)だ。
今後、100本塁打未満で2000安打に到達する選手は、当分現れそうにない。ベースボール・リファレンスで調べたところ、1200安打以上の現役選手33人中、100本塁打に達していないのは、アンドゥルースだけだった。100本塁打未満でアンドゥルースに次いで安打が多いセイザー・ヘルナンデス(シアトル・マリナーズ)は、1144安打中71本がホームランだ。2000安打に達した時には――たどり着けたらの話だが――100本塁打を超えているだろう。
もっとも、アンドゥルースは、まったくのパワーレスというわけではない。2017年は20本のホームランを打ち、昨シーズンも17本塁打を記録している。
2000安打以上を記録した300人弱のなかには、ホームランが20本未満の選手もいる。見落としがなければ4人。ラリー・ボーワのホームランは2191安打中15本、パッツィー・ドノバンは2256安打中16本、クライド・ミランは2100安打中17本、ホアン・ピエールは2217安打中18本だ。
ドノバンとミランがプレーしたのは100年以上前だが、ボーワは1970~85年、ピエールは2000~13年だ。2009年にメジャーデビューのアンドゥルースは、ピエールと同じ試合に出場している。