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トラウトの打順1番は4年ぶり。先頭打者ホームランは12年前に5本

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)Apr 14, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月23日、ロサンゼルス・エンジェルスのロン・ワシントン監督は、ラインナップのトップにマイク・トラウトを据えた。試合は、これから始まる。

 トラウトが1番打者としてスターティング・ラインナップに名を連ねるのは、通算163試合目となる。もっとも、そのうちの138試合は2012年だ。他に、3試合以上で打順1番のシーズンは、18試合の2013年しかない。2020年8月25日のダブルヘッダー2試合目を最後に、1番打者としての出場は途絶えていた。

 ここまで、エンジェルスの打順1番は、アンソニー・レンドーンが19試合、ルイス・レンヒーフォが2試合、ノーラン・シャヌエルアーロン・ヒックスが1試合ずつだった。レンドーンは、数日前に左の太腿裏を痛め、故障者リストに入った。

「レンドーンの出場19試合で離脱は自己最速!? トラウトはフェンスに衝突」

 トラウトの出塁率は、エンジェルスで20打席以上の12人のなかで、3番目に高い。とはいえ、その数値は.327に過ぎない。トラウトの上に位置する2人、ローガン・オホッピーミゲル・サノーの出塁率は.384と.381だ。

 0盗塁のオホッピーとサノーに対し、トラウトは5盗塁を記録している。3人とも、盗塁死はゼロだ。だが、トラウトを1番打者としたのは、何かを変えて……という意味合いが強いのかもしれない。エンジェルスは、4月18日から5連敗を喫している。

 トラウトに続くラインナップは、2番がシャヌエル、3番がテイラー・ウォード、4番がサノー、5番がミッキー・モニアック、6番がオホッピー、7番がジョー・アデル、8番がレンヒーフォ、9番はザック・ネトだ。

 なお、トラウトは、通算5本の先頭打者ホームランを打っている。2012年8月18日~9月28日の7本塁打中5本がそうだ。

【追記:4/24】

 4月23日、4年ぶりに1番打者として出場したトラウトは、12年ぶりとなる先頭打者ホームランを記録した。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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