カネロが売り出す11戦全勝8KOのミドル級
サウル・"カネロ"・アルバレスが、自身の試合3日前に催した興行でミドル級のラザロ・ロレンサナが勝利した。
立ち上がりから3ラウンドは、ロレンサナがペースを握った。カネロのお眼鏡にかなっただけのことはある、という気の強さで、前進を続ける。
が、第4ラウンドに入ると、両者共に積極的に手を出すようになり、激しい打ち合いを見せる。五分五分の展開となった。
4勝(1KO)2敗1分の安牌、及び斬られ役として連れてこられたアレックス・リオスだが、単なる咬ませ犬ではなく、ハートも技術も侮れなかった。
両雄は8回を戦い抜いた。73-79、77-75、77-75という2ー1の判定でカネロが推すロレンサナの勝利となったが、リオスの勝利と採点したジャッジの意見にも頷ける。
同ファイトを実況したアナウンサーと解説者も「もしリオスが1ラウンド早くペースアップしていたら、試合は逆の展開になったかもしれない」と話した。スロースターター気味だったリオスは、結果的に最初の3ラウンドを棒に振り、それ故に黒星を喫した。
プロモーターであるサウル・"カネロ"・アルバレスは、今後ロレンサナをどのように扱っていくだろうか。