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デリケートゾーン、フェムケアは誰のために?日本人なら特に気を使いたい現代のおしも事情

おりえ総合危機管理アドバイザー三沢おりえ/防犯・防災・護身術

フェムケアの時代到来!

近年盛り上がりを見せているフェムケア。フェムテックTOKYO2023を取材してきました。

前半は目からうろこの取材内容、後半は最新のフェムケアグッズまで色々紹介していきたいと思います。

防災フェムという考え方

さて、先に少々固いお話。危機管理アドバイザーがなぜフェムテックか?といいますと、気になっている部分は災害時のトイレ事情など「防災フェム」です。

実は先日、以前より災害時の疾患などについてのエビデンスでアドバイスをいただいている看護師の方から「フェムケア(膣内環境を整える)のサプリを開発した」と連絡をいただきました。

とはいえ、「防災フェム」にサプリは関係ないでしょ?と思っていたところ「未病で災害時の疾患や災害関連死を防ぐ考え方は防災にはないのですか?」と聞かれ、まさに雷が落ちたような衝撃を受けました。

そうなのです。近年問題視されている防災課題が「災害関連死」

災害の「直接死」だけではなく被災時の怪我はもちろん、後の劣悪な環境によるストレスの自殺、疾患、持病の悪化で亡くなった方の総称が「災害関連死」なのですが、特に熊本地震は死亡原因の80%が「災害関連死」だったことから、この関連死をいかに減らせるか?というのが近年の課題にもなってきています。

というわけで、本当にサプリは防災フェムになるのか?お話を伺うことにしてみました。

医療従事者から見た未病も防災という考え方

現役看護師で開発者の「布施公予さん」にお話を伺いました。

災害時に起こりやすい疾患の一つとして膀胱炎やそれに伴う腎機能の低下が挙げられます。近年体内の免疫強化に乳酸菌が大切なのはもうみなさんご存じの方も多いかと思いますが、今回のサプリ「フェムケアバイオ」は乳酸菌で膣内フローラを整え、膣内を正常な状態にすることが目的です。デリケートゾーンの細菌バランスを整える事は膀胱炎の予防にもつながります。また細菌性膣炎を予防することで流産や早産の可能性も減らせますよね。そもそも、におい、かゆみ、乾燥なども膣内環境のバランスの悪さから来るものが多いので、すべての予防につながります。

もちろん災害に特化して作ったものではないですが、フェム系疾患の未病は私からすれば劣悪な環境時でも自分を守る「防災フェム」にもつながるのでは?と思っています。

ナースキュア 膣内環境を整える乳酸菌サプリ
ナースキュア 膣内環境を整える乳酸菌サプリ

なるほど!!確かに日頃から免疫力を高めておくことも防災になるという考え方は大事であり、同時にすべての未病が生き残りにつながると思うと色々奥の深い問題です。

災害時の避難所で比較的多く見られ、悪化しやすい疾患として、肺炎などは口腔内のケアを行うなど未病の考え方につながりますし、ウィルス性胃腸炎は今回と同じように日頃から腸内環境を整えて免疫力を上げておく等、色々予防できる部分はあるかと思いますし、逆に災害の粉塵などで増える結膜炎などは抗菌目薬を防災グッズに準備しておくなども未病につながるかもしれないと改めて考えさせられる部分も多かったです。

個人的にはフェム会場に災害に特化したナプキンやおむつなどの製品があるかもしれないと期待していたので、そこはまだ見当たらずに残念でした。

2023年最新のフェムグッズを紹介

せっかくなので、未病の観点から、またそうでないものまで会場で気になったフェムケアグッズやお土産を紹介したいと思います。

●よもぎ温座パット

ナプキンのように温熱シートをあててデリケートゾーンを温めるものです。平たく言うと貼るカイロを衛生的にデリケートゾーンにあてている感じ。普段から冷える女性の予防にもいいですが、冬の避難所、体育館や公民館などは底冷えする場所が多いので、その際に身体の下から温めるのにいいかと思いました。人に気づかれずに大切な部分を温めることができますね。使用してみた感想としては、ふんわり大地と草原を思わせるいい香りがして身体の中からじんわりあたたかくリラックスすることができました。

●4MOON 生理など体調管理アプリ

食事から生理周期とメンタルチェック、身長体重の変化、血圧、SEXや性衝動など様々な自分事を日記のように管理してくれるアプリ。かなりの部分が無料で使えるのが凄いと感じました。

●月経カップ

生理の時ナプキンの代わりに膣に挿入して血液を溜めて、たまった血液は捨てるというシリコンカップです。オシャレでサイズも豊富、1日取り換えなくても大丈夫なのはメリットですが、デメリットは手が汚れてしまう点と煮沸消毒の手入れが必要な点。ついに使い捨てタイプも出たようですが、災害時にと考えた時には、まだまだ課題は多いかなという印象です。こちらを愛用している方でも防災グッズにはナプキンを入れていただきたいですね。

女性として気になる番外編3つ

●デリケートゾーンのエステ 

デリケートゾーンの色や形などを整えてくれるもの。エステでも機械で施術していただけるそうですが、恥ずかしい人や、他人に手入れされるのが抵抗がある人向けに開発されたもの。もちろんSNSではお伝え出来ないのですが実際のデリケートゾーンのビフォーアフターファイルを見せていただくと、見た目のサイズの変化や色、その効果の違いに驚きました。

●セルフプレジャーグッズ

フェムケア時代に突入したことで近年セルフプレジャーはかなり市民権を得たイメージですね。近年は自分で楽しむ以外に膣締めトレーニングなど、膣内の圧力増加に使われることもあるようで、ヨガインストラクターとタイアップするグッズもあるのが驚きです。

●INAX シャワートイレはノズルが2本

こちらもある意味、未病。というか衛生管理ですね。

シャワーとビデの洗浄ノズルが別々になっているタイプのトイレです。個人的にはビデの衛生面に疑問があり使ったことはありませんでした。だからこそ、これなら大丈夫かな?とちょっと気になります。

そして最後に、INAXさん数量限定お土産があまりに秀逸でした!!!

「トイレの最中」

こちら普段は工場見学の来場者にお配りしているようです。

凄いでしょ?びっくりしたのが味も美味しさ!防災フェムとは、もはや別の話で申し訳ないですが、どうやら和菓子の名店に最中を受注しているようで美味しさや、仕上がりのクオリティにも本気度を感じました。こちらの企業は災害用トイレや防災グッズにも力を入れている印象なので、次回は防災フェム系の出展もしていただけたら嬉しいですね。

拡大するフェム市場と災害大国日本

いかがでしたか?防災フェムもそうでないものも、近年市場がものすごい勢いで拡大しているフェムテック。今まで人に言えなかった悩みをみんなで考えて解決していけるようになった市場ではないかなと感じています。

私的には災害大国と言われ、その危険性、様々な要因があふれる日本だからこそ、災害時のおしも事情に特化した「防災フェム」製品もどんどん開発していただければよいな願っております。

総合危機管理アドバイザー三沢おりえ/防犯・防災・護身術

防犯・防災グッズ記事ランキング監修も手がける専門家。常識にとらわれない怖くない危機管理の考え方で講演会やメディア、セミナー、イベントなど幅広く活動。生活の中ですぐに取り入れられる対策や動き方、便利なグッズを提案。大学や企業向けに行う座学と実技のダイバーシティ系セミナーは防災、防犯だけでなくハラスメント対策など、身を守るために役立つと高いリピート率。 防犯整備士、危機管理士(自然災害・社会リスク)非常食研究家。 逃げるための護身術指導者、元硬式空手世界チャンピオン。 日本災害危機管理士機構、日本防犯設備士機構所属。

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