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片づけが苦手だった私が、当時考えていなかった2つの大切なこと

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

私は片づけを通じ、誰かのマネをするのではなく「暮らしを選べる人」を増やす活動を始めて9年目。小中高の4人の子どもを育てる親です。

私はこれまで、片づけが苦手、収納センスがない、モノがたくさん増えてどうしていいかわからないと言う相談を受けてきました。

私自身も元片づけられない女だったので、そのような方の気持ちがよくわかります。

今、片づけを仕事にするようになり思うのは、当時の私の考え方が、どうやっても片づかない思考だったということ。

そこで、今日は片づけが苦手な人に、是非意識してほしいことについてです。

片づけが苦手だった私が、当時していたこと

これまでの私の経験で、家にたくさんモノがありすぎて、なかなか片づかず、どうしようもなくなった人は、その状況を解決するために

とりあえず収納グッズを買う。
収納ワザを試してみる。
収納スペースを増やすこと。

このようなことを考えがちです。

私も、クローゼットの中に洋服が入らないくらい増えたら、もう一つハンガーラックやチェストを買って収納スペースを増やしたり

職場で使う書類が机の上に溢れかえった時は、とりあえずファイルを買い、片っ端から書類に穴を空け、

書類をのりで貼り重ねる方法を知った時は、ひたすら書類にのりを貼っていました。

自分は目の前の困った状況を解決するために頑張ってはいるのですが、実はこれは根本的な解決にはなりませんでした。

なぜなら、収納スペースには限界があるからです。

一人暮らしの狭い部屋に、ハンガーラックや、チェストはそうたくさん置くことはできません。

書類のファイルや、昔のタウンページのように分厚く貼り重ねた書類も、机の上に置くスペースはなかったのです。

片づけが苦手な人が意識するとよいのは、入口&出口

じゃあどうすればよかったのでしょうか。

家にモノが入り、出ていくモノの流れを、まず意識することが重要です。

今、みなさんの家にあるモノは、初めからその家に存在していたわけではないと思います。

必ず、自分や家族が持ち帰ったり、誰からもらったり、買ってきたモノで、必要じゃなくなったら、捨てたり、売ったり、譲ったりするモノのはずです。

入って出ていくという流れがあるのに

なぜか多くの人が、たくさんのモノを家に入れるだけ入れて、捨てることができないという、入り口が広く、出口が狭い状態なのです。

片づけと人間の体の共通点

おもしろいことに、片づけは人間の体によく似ています。

例えば、痩せたいと思っているのに、バイキングで好きなものを好きなだけ食べ、運動もせず、便通も滞っている。

これでは絶対に痩せないでしょう。

脂肪は増え、筋肉量も減ります。体に老廃物が溜まったせいで、肌も荒れます。

体の入り口、つまり食べるものの質や、たべる量や食べ方、食べる時間などを見直し、体を動かし、エネルギーを消費したり、便通を整え体の出口を見直さないと痩せないはずです。

そして、家にモノが溢れかえって、どうしようもなくなっている人は、

なんとなく買う、店員さんから勧められたから買う、今日は安いからいつか使うだろうとついでに買う、せっかく買い物に来たからとりあえず買う、今日はポイントが5倍だから、何か買わないともったいないから買う、この繰り返しで、モノをどんどん手に入れるので、モノの入り口がいつでも全開され、

そのくせ、使っていないから捨てられない、高かったから捨てられない、いつか使うかもしれないから捨てられない、とモノの出口が固く閉ざされたままか、少しだけ、あるいはたまにしか解放されません。

片づけが苦手な人が注目すべきは、入口と出口

目の前の散らかった状況だけど変えようと思った時、

家にモノが入ってくる入口、そしてモノが出て行く出口を意識せず、収納道具やワザに頼ったり、収納スペースを増やすことは、根本的な解決策ではありません。

モノが溢れかえってしまうのは、自分や家族の暮らしの習慣が原因です。

使ったモノを元に戻さないから、すぐ散らかるということは、もちろんありますが、モノの手に入れ方や、捨てたり手放すことへの考え方と行動が大きく関わっています。

特に捨てるのが苦手な人は、入ってくるモノの量が少なかったら、捨てることができないと悩むことも減ります。

しかし、捨てるのが苦手と言いながら、買い物が好きだと、たくさんモノを入れてしまうのに、出すことができず家にモノが溜まる一方です。

だから、モノの入口と出口はとっても大事なのです。

理想は入口が狭くて出口が広いこと。

では、具体的にモノの入口や出口での、何を意識し、どうコントロールすればよいかは、また次回にします。

小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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