介護食で「あんかけ料理」をおいしく安全に食べるコツ
寒さが厳しくなって、より温かいものが食べたくなりますね。体が温まる食べ物と言えば、鍋や辛い物、熱々のグラタン、とろみのついた「あんかけ料理」等を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
「あんかけ料理」は、中華丼やかに玉などの中華料理に、豆腐や魚に片栗粉でとろみをつけた「あん」をかけたりと色々とレパートリーが多い料理で体も温まる料理も多く、寒い冬には重宝できるので便利でオススメしたい一品です。
ですが「あんかけ料理」を介護が必要な方が食べる時には、少し注意が必要です。理由は
1.出来たては熱すぎてやけどをしやすい
特に、介護が必要な方だと「自分で冷ます」ということが難しい場合があります。本当は出来たての美味しいものを食べてほしいところですが、口の中をやけどしてしまうと大変なので、少し冷ましてから食卓に出します。そうすることで、やけどのリスクを避け、安心して食べることができます。
2.「片栗粉」でとろみをつけた料理は「唾液」によって、さらさらになる
唾液には、片栗粉の主原料の「でんぷん」を分解する酵素が含まれています。なので、何回もスプーンやお箸で取り分けると少しずつとろみがなくなり、サラサラになってきます。サラサラだと飲み込みにくいという方は、あらかじめ料理を取り分けて食べるなど、とろみがついている状態をできる限り維持できるようにしてみてください。
美味しく、安全に、温かい料理を食べて、体を温めて、介護する人、される人、寒い冬を一緒に乗り越えてみませんか?
※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。