Yahoo!ニュース

【Yahoo!ニュース 個人】4月の月間MVAとMVCが決定

(写真:アフロ)

■Yahoo!ニュース 個人、4月の「月間MVA(Most Valuable Article)」と「月間MVC(Most Valuable Comment)」が決定しました

社会の課題を伝えている・議論を喚起している・読者の心に響く……などの観点で選出している「月間MVA」。記事のアクセス数ではなく、目指す世界観「発見と言論が社会の課題を解決する」を体現している記事を、編集部を中心とした運営スタッフがアナログで選出しています。あわせて、すぐれたオーサーコメント「月間MVC(Most Valuable Comment)」も選出しました。厳選5本の記事とオーサーコメント、筆者の受賞コメントをあわせて紹介します。

※※※

4月の月間MVA

トランプの笑顔はかわいかった  ポピュリストの手口を集会で見た(津山恵子)

筆者による受賞コメント:テレビではトランプ氏の上半身しか見えないが、その周りに書けることがあるに違いない、という直感は、間違っていなかった。リベラルなブッククラブの友人の反応、下品なテキ屋、ボディガードたち、トランプ氏と支持者のやり取り。これらのディテールが今の「米国」だ。空気感が伝わるように、プリントアウトして、何度も編集した。長文を読んでくださって、ありがとうございます。
津山恵子
選出理由:実際にトランプ氏の集会に参加した現地からのリポート。細かいエピソードが満載のリズムの良い文章で、会場の様子、温度感が伝わってきます。

※※※

瀬戸内国際芸術祭が来場者100万人突破の陰で……乱立する「地域アート」の闇(飯田一史)

筆者による受賞コメント:この記事は、日本の現代美術界の思惑と地方経済・行政の思惑が絡み合って全国に広がった地域アート(アートプロジェクト)の可能性だけでなく“負の部分”にまで初めて切り込んだ『地域アート 美学/制度/日本』(堀之内出版)の編者・藤田直哉氏にインタビューしたものです。『地域アート』に参加された多数の方々の問題意識から派生して生まれた記事ですから、関心を持たれた方はぜひ本を手に取ってもらえればなと。拙稿の100倍、刺激的で啓発的です。
飯田一史
選出理由:地域アートは地方経済や芸術にとってどのような意味があるのかを批評家に取材。筆者の豊富な知識と興味深い問題設定をもとに、他にはない独特のインタビュー記事となっています。

※※※

3つの震災から見る大災害と刑務所(江川紹子)

筆者による受賞コメント:過去に読んだり聞いていた話を、今、起きていることとの関連で見直す、という作業は、自分自身、興味深いものでした。それを、多くの方に読んでいただき、MVAにも選んでいただき、冥利に尽きます。ありがとうございます。
江川紹子
選出理由:圧倒的な筆力で、熊本地震と東日本大震災、関東大震災のエピソードを一気に読ませます。刑務所の開放が報道される中、そこをフックに知られざる歴史をひも解いたスピード感ある発信です。

※※※

五郎丸歩ら不在、合流から1週間で初戦…。「ブーム」去った日本代表のいま。【ラグビー雑記帳】(向風見也)

筆者による受賞コメント:読んでいただいた方、取材に応じていただいた方、書かせていただいた方に感謝いたします。ありがとうございます。当方、賛否両論に生かされています。今回の記事は、昨秋のワールドカップ後最初の日本代表についての息づかいをまとめたものです。執筆時点は4月29日ですが、その後も味わい深い出来事が重なっています。発見と驚きの連続です。ブームを文化に。日本ラグビー界の抱えるミッションは、加熱と冷却が行きかう日本列島では実現が難しいとされています。それでも当方、取材と情報伝達を通じて挑んでいきます。ラグビーは、多様な人格と複層的文化が織りなす格闘技兼球技です。試合という非日常空間の裏に、私たちの日常とシンクロする事象がにじんでいます。ざっくり言えば、めちゃくちゃ面白いです。これからも足を使って、鮮度と普遍性ある記事を発信します。まだまだご指導ください。
向風見也
選出理由: 今年度初戦を迎えるラグビー日本代表の現状を丁寧に伝えています。継続した取材をかさねる筆者ならではの、記事にでてくるエピソードや選手の「日本代表は、日本代表なので」の言葉が響きます。

※※※

手書きの「領収書」って本当に必要なの?(小澤善哉)

筆者による受賞コメント:「やはりそうだったのか」「よくぞ言ってくれた」というご意見も多数頂戴し、日ごろから疑問に思っていた方が大勢いらっしゃることが一番の驚きでした。今後も会計・税金の観点から、世にはびこる迷信や間違った常識に一石を投じていきたいと考えています。
小澤善哉
選出理由:単なるノウハウ記事にとどまらず、「手書きの領収書」という日本独自の習慣に疑問を投げかけています。現状に対する考察や、国税庁の税務相談窓口への取材など、ニュースとしての価値も高い発信でした。

※※※

4月の月間MVC

『アサド政権「信任」誇示へ=内戦続くシリアで議会選』の記事へのオーサーコメント(高岡豊)

筆者による受賞コメント:中東に限らず、ある国の政治体制がそれなりに長期間存続してきたことには理由があります。プロとして、地道な観察を通じてそうした理由を見出し、説明することを追求していきたいです。
高岡豊
選出理由:中東の専門家だからこその一般にはなかなか気がつけない意味を提示しています。記事の読み解き方を教えてくれるコメントです。

Yahoo!ニュース エキスパートのサービス内で、注目の話題をピックアップしています。

Yahoo!ニュース エキスパート公式の最近の記事