レンドーンの離脱で昇格するのは…フレッチャーではない!? ネトとアーシェラの両内野手も離脱中
6月19日、ロサンゼルス・エンジェルスは、アンソニー・レンドーンを故障者リストに入れた。この日は試合がなく、代わりにマイナーリーグから誰が呼ばれるのかは発表になっていないが、ファンサイデッドのロバート・マリーは、ケビン・パドロが昇格、とツイートしている。
エンジェルスでは、内野手の離脱が相次いでいる。6月15日にザック・ネト、16日にはジオ・アーシェラが故障者リスト入りした。
パドロではなく、デビッド・フレッチャーが昇格しても、おかしくないように思える。6月15日と16日にアンドルー・ベラスケスとマイケル・ステファニックがそれぞれ昇格した時、フレッチャーは「忌引きリスト」に入っていた。だが、17日に復帰し、翌日にはAAAで再びプレーしている。
AAAのスタッツは、フレッチャーが39試合で打率.366と出塁率.421、パドロは32試合で打率.273と出塁率.396だ。ホームランは、フレッチャーの1本に対し、パドロは7本。長打も10本と17本だが、メジャーリーガーとしての経験値は、通算出場509試合のフレッチャーが勝る。パドロがメジャーリーグでプレーしたのは、2021~22年の計23試合に過ぎない。
また、今月に限ると、わずかなサンプル数とはいえ、フレッチャーは打率も出塁率も.533、パドロは.182と.231だ。
マリーのツイートどおり、エンジェルスの人選がパドロだとすると、その理由はポジションではないだろうか。
今シーズン、各選手がメジャーリーグとマイナーリーグで守っている内野4ポジションは、以下のとおり。現在のアクティブ・ロースターにいる選手、故障者リストに入っている選手、マイナーリーグにいる選手に分けてある。
アーシェラとレンドーンの離脱により、エンジェルスは三塁手を必要としている、ということだろう。フレッチャーも三塁の経験はあるものの、2021年以降は二塁と遊撃しか守っていない。今月12日に入団したダニエル・マーフィーは、二塁と一塁をメインとしてきた。三塁の守備についたのは、2016年が最後だ。
マーフィーについては、こちらで書いた。
◆「夏の補強第1弾!? エンジェルスが「ポストシーズン6試合連続ホームラン」のベテランと契約」
なお、ポジションを問わず、パワーを最優先させるなら、昇格するのは、外野手のジョー・アデルか一塁手のトレイ・キャベッジだろう。2人とも、AAAで19本を記録している。
ちなみに、今春のスプリング・トレーニングで、パドロは、クレイトン・カーショウ(ロサンゼルス・ドジャース)からホームランを打った。
エンジェルスの打者は、6月20日にカーショウと対戦する。